カンロ、米国市場への挑戦
カンロ株式会社は、7月29日に行われた「2025年度第2四半期決算説明会」において、2030年までの中期経営計画実現に向けた新たな取り組みを発表しました。特に注目されるのは、米国市場への本格参入の計画です。カンロは、キャンディ業界でトップシェアを誇り、特に「ピュレグミ」や「グミッツェル」など、多様な商品展開を通じて日本のグミ市場の成長に寄与しています。
米国市場への進出
これまでの成功を背景に、カンロは2025年秋より米国市場への進出を計画しています。米国は12,917億円という巨大なグミ市場を有しており、日本の市場規模の11倍を超える大きさです。この市場での競争が激化する中、カンロの代表ブランドであるピュレグミを武器に、現地法人「Kanro America Inc.」を設立し、積極的なマーケティング活動を進めています。来年の Summe Fancy Food Showに出展した際、既存のピュレグミに加え、新商品として山梨産白桃やシャインマスカットを使用したプレミアム版も展開予定です。
国内キャンディ市場の戦略
カンロのさらなる成長を狙う国内市場においては、顧客との結びつきを強化するための施策を講じています。「Kanro POCKeT」というコミュニティサイトを通じて、ファンの購買意欲を高めることを目指しています。単に商品を売るのではなく、「カンロを愛しているから」と言われるブランドになるため、ファンを増やすことが重要です。これにより、カンロはキャンディ市場において「ゆるぎないNo.1ブランド」を確立することを目指しています。
未来に向けたビジョン
1912年の創業以来、カンロは数十年にわたり多くの愛される製品を世に送り出してきました。新たに策定された「Kanro Vision 2.0」では、企業のパーパスを「Sweeten the Future」とし、未来への期待と顧客の笑顔を結びつけることを目指しています。「Sweetな瞬間を創り続ける」ための基盤を強化し、国内外の市場での展開を加速していく方針です。
まとめ
カンロは米国市場進出に向けた具体的な一歩を踏み出し、国内市場でも顧客との contact を強化し続けています。このような取り組みが、2030年の中期経営計画の実現に向けた確かな一手となることでしょう。食品業界の激しい競争の中で、カンロがどのように成長し続けるのか、大いに注目です。