JWアンダーソンとウェッジウッドの特別コレクション、ルーシー・リーの魅力を再発見

JWアンダーソンとウェッジウッドが手掛ける特別コレクション

ウェッジウッドとJWアンダーソンが、陶芸界の巨匠ルーシー・リーの未発表デザインを取り入れた特別コレクションを発表しました。このコレクションは、歴史を新たな視点で再解釈し、クラフトマンシップの持つ力を称えるものです。

限定コレクションの内容

この限定シリーズでは、ルーシー・リーがデザインした未発表のカップとソーサー、そしてジョナサン・アンダーソンの個人コレクションからインスパイアを受けたマグカップが展開されます。これらはすべてウェッジウッドの熟練職人が手作業で仕上げており、特にペールブルーで仕上げられたティーカップとコーヒーカップが特徴的です。手触りの良さと美しい仕上がりを兼ね備えたアイテムは、すべて高温で焼成された特別な作品です。

「このコレクションは、私たちが共有するクラフトマンシップへの敬意を祝うものです」と、ウェッジウッドのクリエイティブ・ディレクター Emma Glynn は語ります。

ルーシー・リーは、20世紀の陶芸界において重要な存在であり、そのデザインは機能性と美しさを兼ね備えています。1964年に彼女がウェッジウッドのために設計したティーカップも、最終的には製品化されることがありませんでした。この度、彼女の遺した作品があらためて世に出ることとなりました。

作品の特徴と製作工程

JWアンダーソンとウェッジウッドによるコラボレーションの中で、ペールブルーとサクソンブルー、さらにチョコレートブラウンとブラック、カナリーイエローとミモザイエローの3種のカラーで展開されるマグカップのデザインも注目されています。これらは、ルーシー・リーが描いた夢のコラボレーションを実現したものとして、多くのファンから高い評価を受けるでしょう。

ウェッジウッドの職人たちの卓越した技による、手作業と機械の完璧な統合技術「ターニング」がこのコレクションでも施されています。これにより、細部まで美しい作品に仕上げられ、ルーシー・リーのデザイン哲学が見事に反映されています。

国際的な展開

この特別コレクションは、9月19日より、中国、日本、アメリカの一部店舗、またイギリスのハロッズやセルフリッジ、西麻布のジャン＝バティストの店舗、公式ウェブサイトで購入可能です。これにより、広範囲の顧客に向けてルーシー・リーの魅力を伝えることができます。

サステナビリティの観点

この新しいコレクションの収益は、ルーシー・リーとハンス・コーパー基金の支援に使われます。この基金は、アーカイブ資料のデジタル化や保存、さらにはアーティストへの助成制度の設立を目指しています。ルーシー・リーのデザインが、現代にこうして息を吹き返し、未来へと繋がっていくに違いありません。

ウェッジウッドは、1759年に創業されたデザイナーズホームウェアブランドで、陶器の中でも特にジャスパーなどの高級素材を用いてきました。現代のライフスタイルに合った美しい作品作りを続け、サステナビリティやクラフツマンシップを重視しています。

より詳しい情報は、ウェッジウッドの公式サイトやInstagramをチェックしてください。クラフトマンシップの歴史を感じながら、特別なアイテムを手に入れてはいかがでしょうか？