DKSHジャパンが取り組む高知県のゆず農業支援
DKSHジャパン株式会社は、日本の高知県で行われているゆず収穫活動を2021年から支援しており、今年で5年目に入ります。この活動の背景には、生産者たちが直面している深刻な人手不足を補い、地域の持続可能な農業と経済の活性化を目的としていることがあります。地域と企業が連携し、農業を支えるこの取り組みについて詳しく見ていきましょう。
農業支援の具体的内容
今年の収穫支援活動は11月13日から15日にかけて行われ、11名のDKSH社員が高知県を訪れ、実際に収穫作業を手伝いました。この活動には、生産者との絆を深め、地域農業の将来を共に考えるという大切な意義が込められています。また、活動の中では、当社の社長である浅田が高知県知事の濵田省司氏を表敬訪問し、ゆず産業の発展や地域農業の持続可能性に関する意見交換を行いました。これにはJA高知県代表理事専務の山下文広氏も参加し、官民ともに協力することの重要性が再確認されました。
ゆず以外の日本産品にも目を向ける
さらにこの会議では、抹茶や緑茶、香料、酒類など、ゆず以外の日本産品の可能性についても議論が行われ、今後の協力や連携の展望について前向きな対話が進められました。これによって、日本の農産物の魅力を広めるだけでなく、地域経済全体の振興にも寄与することが期待されています。
DKSHの企業理念とは
このような取り組みは、DKSHのパーパス「人々の生活を豊かにする」に基づき、地域社会に具体的な利益をもたらすことを目指しています。社員がボランティアとして収穫作業を手伝うことで、地域農業の持続可能性を支え、長期的な信頼関係を築くことを重視しています。
浅田社長は、「私たちの活動は地域との信頼を深め、日本の農業文化を守り、世界に広めるための重要な一歩です」と述べ、この活動の重要性を伝えています。
欧州市場における日本産ゆずの展望
高知県は日本有数のゆずの産地で、日本のゆずの約半分以上を生産しています。特に欧州市場、特にフランスではゆず独特の香りと酸味が人気を集めており、その需要は急速に増加しています。DKSHは2014年から高知県産ゆず果汁や皮に含まれるオイルを輸出しており、果汁、オイル、粉末など様々な製品を展開し、現地の食文化に新たな風を吹き込んでいます。
持続可能な農業の未来に向けて
今後も、DKSHジャパンは高知県の生産者を引き続き支援しつつ、日本産ゆずの魅力を世界に広めるための努力を続けていく所存です。このような地域との協働活動を通じて、農業の持続可能性を高めるとともに、地域経済の活性化に寄与することが期待されます。
DKSHジャパンについて
DKSHは160年以上の歴史を持つ企業で、ヘルスケア、消費財、生産資材、テクノロジーなど、幅広い事業を展開しています。「人々の生活を豊かにする」という企業使命のもと、企業の成長を支えるマーケットエクスパンションサービスを提供しています。また、国連グローバル・コンパクトに加盟し、責任あるビジネス運営を実践しています。このような活動を通じて、DKSHは世界中で人々の生活を豊かにすることを目指しています。