ネパールの森を育てる「BIKAS COFFEE VILLAGE」プロジェクトの魅力と新たな挑戦

自然を育て、心をつなぐ「BIKAS COFFEE VILLAGE」プロジェクト

2025年5月、ネパールの美しい風景の中で新たな植樹プロジェクトが始まります。それが「BIKAS COFFEE VILLAGE」です。このプロジェクトは、皆さんの名前が付けられたコーヒーの木を植え、その成長を見守りながら、3年後には自分の木から収穫されたコーヒーをお楽しみいただけるというものです。これまで477本の木を植え、地域の経済や環境に貢献してきたBIKAS COFFEEは、今年、さらなる拡大を図り、過去最多の2,400本を新たに植樹することに挑戦。

新たな村での挑戦

今年のプロジェクトではハルパン村に加え、カブレ・パランチョーク郡のダリンボット村にも焦点を当てます。この村はBIKAS COFFEEの現地パートナーが出身地であり、農業を基盤とする小さなコミュニティです。農家たちはこのプロジェクトを通じてコーヒー栽培に再び挑戦し、自らの収入を向上させることを望んでいます。

ダリンボット村ではアグロフォレストリー農法が実施され、多様な作物が混植されることで持続可能な農業が進められています。最近の調査では、21名の農家がコーヒー苗2,400本の植樹の希望を表明しています。これは村全体の意識が高まっている証しです。彼らの努力が結実することで、地域の経済的な自立が可能になるのです。

環境保護と持続可能な未来へ

BIKAS COFFEEの植樹プロジェクトは、環境にも配慮されています。植樹により年間で最大30トンのCO₂が吸収されるという素晴らしい効果が期待されており、これはガソリン車での長距離走行に匹敵します。この取り組みは、持続可能な農業と経済的な利益の両方を同時に実現する方法として注目されています。BIKAS COFFEEは、企業との協力を通じてさらなるインパクトを広げていく方針です。

アグロフォレストリーとアグロビレッジの概念

現在、地球温暖化の影響でコーヒーの生産は危機に瀕しています。この問題に対処するため、アグロフォレストリーという農法により、持続的な生産が実現されています。この農法は、さまざまな作物を共存させ、農家や地域の生活全体に価値をもたらすものです。BIKAS COFFEEでは、このようなライフスタイルを「アグロビレッジ」と呼び、次世代に残すべき新しい生活様式を提案しています。

収穫祭と新たな商品開発

2024年からは、支援者をネパールに招いて「収穫祭」を開催し、植樹から収穫までの様子を共有する予定です。これにより生産者と消費者の関係が深まり、より良いコーヒーの楽しみ方を提案することができます。さらに、滞っていた廃棄物を利用した「BIKAS COFFEEのチェリーシロップ」の開発も進行中で、この商品は村の循環型経済を支える取り組みの一部となっています。