2024年アニメ主題歌ランキングTOP100を音楽評論家が徹底解説！

2024年アニメ主題歌ランキングTOP100の魅力を探る

株式会社第一興商が発表した2024年に放送・公開されたアニメ作品の主題歌ランキング。音楽評論家であり、アニソンの魅力を語るラジオ番組『ANISON INSTITUTE 神ラボ！』のパーソナリティ、冨田明宏氏がその内容を解説します。

2024年アニメ主題歌ランキングのトップを飾ったのは

2024年のアニメ主題歌ランキングで第1位に輝いたのは、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」。この曲は海外でも再生され、SNSの利活用によって多くのリスナーに支持されました。「BBBB DANCE」として親しまれるこのダンスも話題となり、アニソンとJ-POPの融合が新たなブームを生んでいます。

注目すべきは、アメリカのグラミー賞において「2025年はJ-POPがブームになる」との予測がされていること。この言葉はアニメとJ-POPのリンクがもたらす音楽的な影響力を証明しており、Creepy Nutsの楽曲はその代表例と言えるでしょう。

素晴らしい多様性を見せるアニソン

また、ランキング11位には声優ユニット・シカ部の「シカ色デイズ」、18位にはブレイバーンの「ババーンと推参！バーンブレイバーン」がランクインしています。これらの楽曲は、日本が誇るアニメ文化から生まれたユニークなポップ・ミュージックのひとつであり、アニソンの多様性を強く象徴しています。

特に、シカ部の楽曲は2000年代中期のスタイルを色濃く残し、アラウンド世代からの支持も集めました。

日本アカデミー賞受賞アニメも登場

さらに、アニメ映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の主題歌「FREEDOM」が12位、エンディングテーマ「去り際のロマンティクス」が29位にランクイン。これによって、2024年にどれだけ多くの名曲が生まれたかを振り返る良い機会となりました。

誠に印象深いのは、GEMNやソロ名義で活動するキタニタツヤの成長。彼の楽曲「次回予告」などは特に高いクオリティを誇ります。2023年の「青のすみか」に続き、2024年も彼の楽曲が多くの人々に愛されることとなりました。