OCA JAPANが新たにベトナムでカカオ工場を設立
株式会社OCA JAPAN(浜松市、代表取締役:野澤浩樹)は、ベトナム南部のバリア=ブンタウ省に新しいオーガニックカカオ工場を設置し、稼働を開始しました。これは日本企業としては最大規模のカカオ事業となり、広範な生産と加工を一手に手掛ける取り組みの一環です。
ベトナムにおける品質へのこだわり
新工場では、一般的には水洗いを行わないカカオ豆の製造に、日本での習慣である水洗い過程を導入しています。これにより、より高品質なチョコレートやカカオパウダー、カカオワインなどの製品が生まれることが期待されています。生産された商品は、直営店舗で販売される他、日本や欧州にも輸出される予定です。
ヨーロッパ市場での展開
近年、欧米ではオーガニック栽培が注目されています。OCAは自社ブランドとして、チョコレートやカカオ商品の開発に努めており、フランスやスイス、ドイツなどのメーカーからも原材料として使用されています。これは、OCAが高品質であるだけでなく、フェアトレードの観点からも評価されている証拠です。
商品ラインナップと体験型ショップの展開
OCAでは「VIETNAM CHOCOLAND」というブランド名で、ホーチミン市やフーコック島にマルチ店舗を持ち、チョコレート作りの体験教室やカフェも併設しています。来店者は、カカオの魅力を体験しながら、ブランド商品の購入も楽しむことができます。
サステナビリティへの取り組み
OCAはカカオの生産から販売までのプロセスを一貫して行い、環境にも配慮した事業運営をしています。使われるカカオのすべてを無駄にせず、カカオハスクからの茶や焼き菓子など新しい商品開発にも取り組んでいます。このことはSDGs(持続可能な開発目標)にも沿った取り組みです。
将来の展望
OCAは、これからも生産量を増加させ、日本市場へのカカオ供給を拡大する計画です。2024年には、バリア=ブンタウ省の行政機関との連携を強化することで、さらなる販路拡大と日本市場への認知度向上を目指しています。
OCA JAPANの取り組みは、ただのビジネスに留まらず、地元ベトナムの農業を発展させると同時に、日本の食文化にも新たな風を吹き込むことでしょう。今後の展開から目が離せません!