英国ロイヤル・バレエによる『ロミオとジュリエット』の魅力を徹底解剖！

英国ロイヤル・バレエが贈る『ロミオとジュリエット』の魅力

古典バレエの名作『ロミオとジュリエット』。6月6日（金）からTOHOシネマズで限定公開されるこの作品は、ケネス・マクミランによる振付で、1965年に初演されて以来、数多くのバレエ団で上演されてきました。英国ロイヤル・バレエがキャストとして立つこのバレエは、繊細な心理描写とドラマティックな音楽で聴衆を魅了し、多くの賞賛を集めています。特に今回は、ロミオ役のワディム・ムンタギロフが話題に。彼はこの役に特別な思い入れを持ち、観客に向けてその魅力を語ってくれました。

古き良き名作、現代の視点で見る

『ロミオとジュリエット』は、禁断の恋を描いた物語として知られています。物語の中で、キャピュレット家のジュリエットとモンタギュー家のロミオは、家族の対立を超えて恋に落ちます。しかし、運命は二人に cruel な試練を与えます。ロミオはジュリエットのいとこ、ティボルトとの決闘を通して悲劇的な運命に導かれ、その後二人は交わった運命に翻弄されます。

この作品は、プロコフィエフの音楽と相まって、貴族の恋が持つ疾風怒涛のドラマを描き出します。ワディムは、ロミオ役について「この役は非常に自然に演じられるが、年齢と共に変わっていく自分自身も感じる」と語り、役に対するしかし特別な思いを持つことを明かしました。

ワディム・ムンタギロフの成長

ワディムは、ロミオ役を演じるうえで成長を感じていると言います。最近の彼は、『マノン』や『マイヤーリング』などのより複雑な役にも挑戦し、演技に深みをもたらしています。「痛みや悲しみを感じるシーンでは、一層の成熟を見せられていると思います」と述べ、役柄における音楽の表現とドラマを結びつける重要性を強調しました。

彼は過去に演じてきた役柄と自分の今後についても触れ、「もっと複雑で深い感情を持つ役を演じることで、自分自身の成長を感じています」と話しました。このように、ワディムのパフォーマンスは、役柄を通じて自身の成長を映し出すものになっています。

新たな挑戦と期待

また、ワディムは間もなく『オネーギン』のタイトルロールを演じることになり、ファンの間での期待は高まっています。この役は今までの役とは一線を画するもので、傲慢で自己愛が強い人物を演じることが大きな挑戦だと語っています。

「まだ役に体がなじんでいない状態で、リハーサル時にはストレスや不安を感じることもありますが、演じることがとても楽しみです」とワディム。緊張感の中にも期待が高まる準備期間を経て、彼の成長を見守ることができるでしょう。

日本での公演に向けて

さらに、隙間時間を見つけて日本で踊ることを楽しみにしているというワディム。彼は自然を愛し、日本の美しい景観を再び楽しみにしています。彼がバレエの舞台に立つことに対する思いが強く、その姿を見られる日本の観客にとっても特別な時間となることでしょう。

「日本のお客さまは本当にバレエを愛してくださっているので、毎回舞台に立つことを楽しみにしています。バレエが好きな皆さんの前で踊れることに幸せを感じます」と語る彼の姿からも、彼が持つバレエへの情熱が伝わります。

この夏、日本でのバレエ公演にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。映画館で楽しむ『ロミオとジュリエット』から、ワディム・ムンタギロフのパフォーマンスと成長を感じることができます。ぜひこの機会をお見逃しなく！