「きのこの山」50周年を祝うサステナブル宣言
昨年、ロングセラーのチョコレート菓子「きのこの山」が発売から50周年を迎え、株式会社明治が新たに『きのこの山たけのこの里サステナブル宣言』を発表しました。この宣言は、ブランドの原点である“里山”の重要性や、チョコレートの主原料であるカカオの持続可能な生産を広めることを目的としています。
ブランドの歴史と里山への想い
1975年に誕生した「きのこの山」は、そのキャッチコピー「みんなに、おいしく、おもしろく。」のもと、全国の人々に愛され続けています。このブランドは、日本の自然と里山の風景にインスパイアされており、特徴的な形状と味が話題を呼び、世代を超えて親しまれています。今回は50周年を契機に、ブランドを支えてくれた皆様への感謝の気持ちを込め、さらなる進化を目指します。
里山は、生物多様性の確保や食料供給など、大変重要な役割を果たしています。しかし、都市化の進展により多くの里山が消失している現状に課題感を持ち、これからの継続的な保護活動が求められています。明治グループは、広範な認知を持つ「きのこの山」と「たけのこの里」を通して、里山の重要性を1億人に伝える活動を強力に進めていきます。
環境省との連携とアンバサダー活動
このサステナブル宣言の一環として、2月13日に環境省で公開報告会が行われました。その席には、50周年のアンバサダーを務める森崎ウィンさんも参加。彼は「里山は私たちの身近にある大切な存在です。この活動を通じて、もっと多くの人に里山の大切さを知ってもらいたい」と意欲を示しました。特に彼は、木の香りがする木製の名刺を手にして、里山を親しみやすく伝えることの重要性を強調しました。
サステナブルな取り組みの詳細
商品面での活動
2025年春から、商品のパッケージに『メイジ・カカオ・サポート』としてカカオの持続可能な生産についての情報を掲載します。この取り組みは、消費者がカカオ生産の現状を理解できるようにすることを目的としています。
イベントでの啓発
また、「きのこたけのこ里山学校」といったイベントも開催予定です。里山での自然体験や地域の食材を用いた料理教室を通じて、楽しく里山を学ぶことができます。
流通での工夫
流通面では、里山を感じる木の素材を利用したグッズをノベルティとして提供。チョコレート商品に特製スリーブケースを付けるなど、木の温もりを感じられるアイテムを展開していきます。
明治グループの取り組み
明治は、「明治グループネイチャーポジティブ宣言」を通じて、生態系の保全や再生に貢献することを目指しています。赤道近くのカカオ農家を直接訪れ、持続可能な農業を支援するとともに、地域の教育や生活環境の改善にも取り組んでいます。
まとめ
「きのこの山」の誕生50周年を祝うこのサステナブル宣言は、ただの記念日ではなく、里山を守り、カカオ生産の持続可能性向上に向けた一歩を刻むものです。明治グループのさらなる啓発活動にぜひご注目ください。