ナリス化粧品の男性育休取得率が60%達成
株式会社ナリス化粧品は、社員が働きやすい環境作りを推進し、2024年度には男性社員の育児休暇取得率が60%に達しました。昨年度の取得率は55.6%、さらにその前の2年間でも66.7%に上る結果を収めています。これにより、ナリス化粧品は育児休暇取得のモデルケースとして、多くの企業に良い影響を与えています。
育休制度の歴史とその進化
ナリス化粧品は、男女雇用機会均等法が制定された1985年に産休・育休制度を導入しました。男性は当初、産前休暇の適用はありませんでしたが、育児休暇は男女平等に取得可能でした。しかし、本格的に男性育休の取得が増え始めたのは2016年からです。この年に「育児・介護両立支援サポート」プログラムを始め、社員への周知や管理職に対する教育を強化しました。この結果、男性社員からの育休取得の希望が増えました。
男性育休の影響
現在、育休を取得する男性社員は年間10人を下回るものの、近年は安定的に高い取得率を維持しています。特に注目すべきは、取得期間が全員3ヶ月以上という点です。この背景には、上司や先輩社員が育休を取得することで、部下たちも気軽に育休を取得できる環境が整ってきたことが挙げられます。チーム内でのコミュニケーションも活発化し、育児を支えるための相談が容易になってきたことで、職場環境が改善されています。
育児経験が新たな価値を生む
育児と業務の両立は簡単ではありませんが、ナリスでは育休を取得した男性社員の育児経験が製品開発に活かされるケースも増えています。例えば、ある男性社員はおむつ替えの経験を生かして、新しい日焼け止めの開発に貢献した事例があります。こうした育児経験が直接的な業務に結び付くことで、社員自身の意識が変わるとともに、会社全体の生産性向上にも寄与しています。
今後の取り組み
ナリス化粧品では、育休取得率が高い現状を継続しつつ、業務内容に応じた取得率の向上を目指し、更なる取り組みを進めていく考えです。これまでの制度改革や新しい施策を通じて、全ての部署の希望する社員が育休を容易に取得できるような仕組みを作り上げていく予定です。その結果、育児が当たり前の時代に、心豊かに働くことができる環境作りを実現していきます。
ナリス化粧品は今後も育児休暇制度を充実させ、すべての社員が働きやすい環境を整えることで、さらなる社員の自立を応援し、企業としての成長を続けていきます。