物流の新しい形
新潟輸送株式会社と株式会社ベスト・ロジスティクス・パートナーズ(以下「BLP」)が、群馬県邑楽郡に新しい菓子共同物流センターを開設しました。このセンターは、亀田製菓の子会社である新潟輸送の物流事業と三菱食品の物流が一体となった新しい取り組みです。
開設の背景と狙い
これまで、物流業界では効率性と環境への配慮が大きな課題でした。この共同センターの開設により、まずは配送の効率化が進められます。従来の取り組みでは、1年間に約300台の配送車両を削減することが見込まれており、これにより年間約14トンのCO₂排出量を削減することが可能になります。
共同センターの運営
この新たな物流センターは、約1,800坪の大きさを誇ります。内部には、三菱食品が運営する「群馬菓子DC」と、新潟輸送が管理する「北関東共配センター」が併設されており、両社のリソースを最大限に活用できる仕組みが整っています。
両社がこのセンターを共同で使うことによって、倉庫内の作業者や施設設備を共有化しコストの削減が期待されています。また、配送車両や配送ルートの一元化により、車両の稼働率も向上し、効率的な配送が実現しています。
高まる生産性
最新の小売向け小分け出荷システムも導入され、複数のオリコンを一つのマルチ台車にまとめてピッキングする技術が採用されました。これにより、作業のスピードと生産性が大幅に向上します。バラ商品が多い菓子業界において、これまで抱えていた入荷待機の問題もこのシステムによって解決される見込みです。
物流の未来に向けて
今後、BLPと新潟輸送はこのセンターを活用し、物流の効率化をさらに進めるとともに、新たなビジネスチャンスを創出していく考えです。パレット物流の強化が計画されており、さらに一歩進んだ物流形態へのシフトが期待されています。
まとめ
亀田製菓と三菱食品の共同物流センターは、環境負荷の軽減やコスト削減だけでなく、効率的な物流の未来に向けた重要な第一歩となるでしょう。今後の展開にも注目です。新潟輸送とBLPがどのように新たなノウハウを生かし、業界をリードしていくのか、ぜひ注目していきたいものです。