屋上農園RooFarmが広島で描く新しい農業の形とは？

RooFarmが描く新しい農業の形

広島の1500㎡の屋上農園プロジェクトに挑戦するRooFarmは、都市での農業経験を活かし、地方の課題に取り組んでいます。この取り組みは、農業の未来を切り拓く新たなモデルとして注目を集めています。

屋上農園のパイオニア、RooFarm

RooFarmは、都市の屋上という限られた空間を最大限に活用し、農業の効率化と経済性を追求してきました。特に、東京都内の商業施設やオフィスビルでの経験は、彼らの専門知識と技術を育んできました。しかし、今回、彼らはその知見を広島の1500㎡プロジェクトで地方農業に応用し、農業の再発明に挑戦しています。

地方農業の課題に向き合う

広島県福山市は、高齢化や担い手不足といった課題が深刻で、特に農業従事者の減少が問題視されています。RooFarmは、これを受けて「1人で1haの土地を運営できる農業モデル」を構築し、遠隔管理によって効率的に農場を運営することを目指しています。

このプロジェクトの最大の特徴は、現地に職員が常駐しない点です。スタッフは主に地元の未経験者で構成され、東京の本社から遠隔で指導・管理を行っています。この新しいスタイルにより、少ない人手での運営が可能となりました。

スイートコーンの栽培

RooFarmが福山で栽培している「プレミアム味来90」は、非常に美味しいスイートコーンの品種として知られています。この品種は、優れた味と食感を追求して選ばれ、全国のコーン展示会で厳選されたものです。一般的に市場では育てやすさや大きさが重視される中、このコーンは消費者が求める「本当に美味しい」と感じられる要素を多く含み、また、有機肥料のみで育てられています。これにより、濃厚な甘みが広がる一口で、特別な体験を提供しています。

新たな農業モデルの可能性

RooFarmの取り組みは、地方農業の活性化に寄与するだけでなく、持続可能な農業の新たなモデルを示しています。彼らの目指すのは、テクノロジーと設計力を使いながら、誰でも簡便に農業にアクセスできる社会の実現です。これにより、高齢化や過疎化が進む地域でも、新たな農業スタイルが受け入れられる未来を描いています。