HYの25周年記念！三線と白化サンゴの特別コラボが実現

HYと共に響く新しい未来：25周年特別プロジェクト

沖縄の音楽シーンをリードしているHYが、結成25周年を迎えた今年、特別なプロジェクトを立ち上げました。その名も「そこにあるべきではない三線」。このプロジェクトは、京都の美術商KANEGAEと、テックカンパニーである株式会社クロステック・マネジメントと共に、日本文化や伝統工芸を再発見する試みの一環です。

白化サンゴの使用

プロジェクトは、環境への配慮から始まりました。白化サンゴは、温暖化により白くなってしまったサンゴの骨格で、回復が期待できないものとして知られています。この白化サンゴを塗装の一部に使用することで、環境問題を助長することなく、むしろその意義を換える作品となりました。

2024年7月15日の海の日に始まったこのプロジェクトは、HYの「HY SKY Fes 2025 & 前夜祭」（2025年3月14日～16日）の場で、ついにその姿を現しました。特に、前夜祭のステージでは、このユニークな三線が初めて披露されました。

環境問題へのメッセージ

京都女子大学の前崎信也教授は、プレイベントで「白化サンゴを使った三線は存在すべきでないもの。しかし、その存在を通して環境意識を高めてほしい」とコメントしました。このメッセージは強烈で、参加者に深く考えさせるものでした。

続いてHYのメンバー名嘉俊もコメント。「この三線が、多くの人々に環境や文化の問題を意識させるきっかけになればと願っています」と語り、プロジェクトへの熱い思いを伝えました。

音楽と映像の融合

前夜祭の最後には、HYがこのプロジェクトのテーマ曲「そこにあるべきでないもの」を演奏。加えて、特別な映像も初公開されました。この映像では、三線を演奏するHYメンバーの姿と共に、プロジェクトの背景や意義が描かれています。映像はKOGEI Next公式YouTubeチャンネルでも公開されているので、ぜひご覧ください。

伝わる工芸の魅力

「そこにあるべきではない三線」のデザインには、HYのメンバーが直筆で描いたイラストが用いられています。このイラストをもとに、沖縄のあい染職人や輪島の漆芸職人が手掛けた仕上がりは、まさに芸術の結晶です。日本の伝統工芸と現代のアプローチが融合した作品を見ながら、私たちが何を学び、どう行動すべきかを考える良い機会となるでしょう。

まとめ

HYの25周年記念プロジェクトは、ただの音楽イベントではありません。伝統工芸、環境問題、そして文化の継承について深く掘り下げるストーリーがあり、多くの人に感動と気づきを与えるものです。次世代にとって、こうしたプロジェクトが重要な意味を持つことを願いながら、これからもHYの活動に注目していきたいと思います。