カルビーの新工場『せとうち広島工場』が誕生!
カルビー株式会社は、広島県広島市に最新鋭の工場『せとうち広島工場』を2025年1月13日から操業開始することを発表しました。この新しい工場のコンセプトは「人と地球の笑顔をつくりだす、未来を形にする工場」。
環境性能を重視した工場設計
せとうち広島工場は、環境性能の向上を目的とし、再生可能エネルギーと循環型エネルギーシステムを導入。これにより、廃熱や排水、廃棄物を有効活用し、環境への負担を軽減することを目指しています。具体的には、温室効果ガス総排出量を50%減少させ、廃棄物排出量も50%削減を予定しており、水の使用量も30%削減することを目標に掲げています。
再生可能エネルギー由来のCO2フリー電力を100%調達することで、持続可能なエネルギー供給を実現し、環境負荷の低減に努めます。
DXを活用した効率的な生産体制
また、新工場ではデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、生産ラインの自動化と省力化を進めていきます。IoT技術を駆使して、次世代工場モデルを実現することで、より高い品質管理と効率的な多品種少量生産を可能にします。
その結果、労働生産性を約60%向上させ、従業員の重い作業負担を軽減し、快適な作業環境を提供することを目指します。特に、LGBTQに配慮した職場環境の整備にも注力します。
働きやすさを追求した空間設計
せとうち広島工場では、瀬戸内海を望む開放的な環境を活かし、食堂や休憩スペースなどの厚生エリアを快適に設計。このように、従業員がイキイキと働ける環境を実現します。
厚生エリアの特徴
厚生エリアでは、視覚と採光に配慮したデザインが施されており、従業員がリラックスできる空間が広がっています。さらに、アップデートされる食堂や休憩スペースは、新たなコミュニケーションの場としても機能することを目指しています。
代表取締役社長兼CEO、江原信のコメント
江原社長は、「広島における新工場の操業は、私たちの成長戦略『Change2025』の一環であり、全国各地との需給バランスを最適化し、効率的なサプライチェーンを実現することが目的です」と語っています。これにより、カルビーは国内外のニーズに応じた生産体制を整えていきます。
せとうち広島工場の概要
- - 名称: せとうち広島工場
- - 所在地: 広島県広島市佐伯区五日市港1-2-3
- - 敷地面積: 100,010m²
- - 竣工日: 2024年6月28日
- - 操業開始日: 2025年1月13日予定
- - 建物: 生産棟(鉄骨4階建て、延床51,164㎡)、原料供給棟(鉄骨平屋建て、延床3,675㎡)の2棟構成
- - 主な製造商品: ポテトチップス、堅あげポテト、Jagabee、サッポロポテト
- - 生産能力: 年間約280億円
- - 従業員数: 約280名(2025年4月予定)
このプロジェクトはカルビーにとっての革新の象徴です。未来志向の生産体制と環境への配慮を両立させた新工場の設立は、日本の製造業に新たな風をもたらすでしょう。私たちは、カルビーの次なる挑戦とさらなる努力に期待を寄せています。