高山のひし餅
2025-03-14 17:36:42

岐阜県高山市の伝統行事『5色のひし餅づくり』とは?

岐阜県高山市に伝わる『5色のひし餅づくり』



岐阜県高山市は、豊かな自然と歴史に恵まれた地域であり、特に春の訪れが遅い飛騨地方ならではの風習として、約1ヶ月遅れでひな祭りを祝います。この時期に重要な役割を果たすのが『5色のひし餅』です。この伝統的な和菓子は、地域の特産品として根付いており、その美しい色合いで多くの人々を魅了しています。

5色のひし餅とは?



『5色のひし餅』は、いわゆる五色饅頭にあたるもので、春の訪れを象徴する五つの色から成り立っています。具体的には、白は雪、茶色は雪解けの土、緑は芽吹く若葉、ピンクは花の色、そして黄色は実りを意味します。この効果的な色使いは、自然由来の原料を用いており、地域の持つ豊かさを感じさせます。

高山市一之宮町にある「農家民宿みづの荘」では、このひし餅の製作が行われており、特に水野美代子さんがその中心的役割を果たします。彼女は手作りでひし餅をつき、着色し、カットして真空パックするという一連の工程を一人で行い、地域の特産品を守り続けています。

地域 のサポートと美味しさ



このひし餅づくりは、約40年前に地域の特産品にしようと有志によって考案されました。しかし、メンバーの高齢化が進み、ここ10年ほどは水野さんがその伝統を受け継いでいます。彼女の努力により、夏には気温が高すぎたためか、原料のカブがあまり良くなかった昨年でさえ、無事に例年通りの色合いと味を保つことができました。

水野さんは「子供たちが体験に来てくれると元気が出る」と語っており、一緒に作る仲間が増えることを喜んでいます。彼女が一番おすすめする食べ方はあぶらえと、その楽しさをみんなに広めたいという思いが伝わってきます。

5色のひし餅の購入情報



さて、気になる『5色のひし餅』の購入は、農家民宿みづの荘を始め、さまざまな場所で可能です。特に、令和7年3月12日からは、以下の場所で購入できます。
  • - 農家民宿みづの荘(岐阜県高山市一之宮町、電話0577-53-2707)
  • - 飛騨一宮水無神社(岐阜県高山市一之宮町、4/3飛騨生きびな祭開催時のみ)
  • - まるっとプラザ(岐阜県高山市本町、電話0577-77-9200)
なお、価格は1パック450円(税込)、非常にお手頃です。

一之宮地域の魅力



一之宮地域は、美しい田園景色とともに、自然豊かな山麓に広がっています。この地域には飛騨生きびな祭や飛騨一宮水無神社、さらには巨樹や歴史的名所が点在しており、観光スポットとしても注目されています。

高山の自然と伝統文化を味わいながら、『5色のひし餅』という春の味覚をぜひ楽しんでみてください。季節の移り変わりを感じる美しい彩りを、この機会に味わってみるのはいかがでしょうか。



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