NoMyが日本甜菜製糖とパートナーシップを深化
NoMy Japan株式会社が、日本の製糖業界の主要プレイヤーである日本甜菜製糖と新たな資金調達契約を締結したことが注目を集めています。この投資により、NoMyはマイコプロテインの生産を一層加速させることを目指しています。マイコプロテインは、糸状菌から得られる高品質なタンパク質であり、持続可能な食糧供給の実現に向けた大きな一歩と位置付けられています。
125万ユーロの資金調達
今回の資金調達は日本甜菜製糖株式会社から125万ユーロ(約2億円)を調達したもので、これによりNoMyはマイコプロテイン技術の商業化を進めることができます。親会社であるNorwegian Mycelium ASを通じたこの投資は、食糧問題を抱える現代において、効率的なタンパク質供給の一助になると期待されています。
日本甜菜製糖の参画
日本甜菜製糖は、スウェーデンで設立された企業であり、高いCO2吸収能力を持つてん菜を活用した新たなビジネスモデルに着目しました。副産物を有効活用し、マイコプロテインを生産することで、持続可能な食糧供給の拡充につながるとしています。「てん菜から得られた砂糖は多くの人々に幸せをもたらしてきましたが、その供給を止めることなく新たな製品創出に取り組むことは、プロテインクライシスに対する解決策でもあります」と、同社の代表取締役石栗秀氏も語っています。
持続可能な食用資源としてのマイコプロテイン
NoMyの目指すマイコプロテインは、従来の動物性タンパク質に代わる持続可能な選択肢として注目されています。植物性由来の成分を使用し、環境への負荷を軽減することができます。「NO WASTE」を理念に掲げるNoMyは、発酵プロセスを通じて廃棄物を再利用し、労力を少なくしています。これがマイコプロテインの生産に与える影響は大きいと言えるでしょう。
さらなる成長に向けて
NoMy Japanは、今回の資金調達を受け、2024年4月からの日本甜菜製糖とのパートナーシップを深化させ、さらに新しい技術の商業化を試みます。両社の持つ専門知識と技術を駆使して、今後の展開が楽しみです。
まとめ
NoMyと日本甜菜製糖の提携によるマイコプロテインの生産は、ただの食品開発にとどまらず、持続可能な社会を実現するための重要な一歩です。今後の展開に注目し、持続可能な食生活への理解を深めていきましょう。持続可能性と新技術の融合は、私たちの未来を明るく照らす可能性を秘めています。