システムアイが新卒採用にバンド経験者を積極的に迎え入れる理由とは？

システムコンサルティング業界に新たな風を吹き込む試みが始まります。神奈川県横浜市に本社を置くシステムアイが3月10日より「バンドマン採用」をスタートします。この新しい採用制度では、バンド活動をはじめとする音楽的経験を持つ人材を積極的に迎え入れようという試みです。私たちがバンド経験者に注目する理由や、具体的な選考プロセスについて詳しくご紹介します。

バンドマン採用の概要と狙い

従来、システムアイではプログラミング経験者の採用を中心に行ってきましたが、企業としての成長や変革には多様性が不可欠だとの結論に至りました。その結果として始まったのが、バンド経験者を対象とした新卒採用制度です。バンド活動を通じて培った能力が、ビジネスでも活かせるという仮説のもと、さまざまなバックグラウンドを持つ人材の育成を目指します。

特に注目すべきは、システムアイの代表が元バンドマンであることです。音楽を通じたコミュニケーション力や創造性が、ビジネスシーンでも求められることから、音楽経験が新たな価値を生み出す可能性に着目しています。

期待される音楽経験の影響

バンドマン採用で重視される能力には以下のようなものがあります。

- 巻き込み力・推進力：仲間を集め、共に目標達成へ導く力
- 調整力・コラボレーション力：異なる意見をもつメンバーをまとめ、良さを引き出す力
- 創造力：新しい作品を生み出す力
- 探究心：深く追求する姿勢
- 発信力：バンドや音楽を広める力

これらの能力は、音楽活動を通じてのみではなく、ビジネスシーンでも大いに役立つ要素です。

先輩社員からの証言

最近、システムアイで活躍中のエンジニアたちが、音楽経験がどのように自身のキャリアにプラスになったかについて語っています。モバイルアプリエンジニアの男性は、中学生の頃から独学でギターを学び、それがプログラミング学習に活きていると述べています。自らスキルを磨くことで、問題解決力や創造性を高めてきたとのこと。

また、フロントエンドエンジニアの女性は、大学時代にバンド活動を通じて、個人としての努力とチームとしての協力が不可欠であることを学び、それが日々の業務にも反映されていると語っています。このように、音楽経験者が持つ独自の視点やスキルは、システムアイでの活躍にも貢献しています。

バンドマン採用の流れ

この新しい採用制度は、学歴不問で、従来の書類選考が無いため、バンドや音楽活動の実績に基づいて直感的に選考されます。特設サイトから申し込み後、会社説明会に参加した後に面接が行われます。面接はリモートでも可能で、演奏実演を希望する場合も受け入れています。

企業としての成長を支える選択肢

システムアイでは2026年度の新卒採用目標を20名に引き上げ、前年の2倍の人材を採用する意向です。多様性のある職場環境を作ることで、さらなるイノベーションと企業成長を目指しています。

このバンドマン採用が成功を収めれば、音楽経験者がシステム業界でますます活躍する未来が開かれることでしょう。音楽とビジネス、異なる二つの世界が交わる新しい挑戦から、どんな成果が生まれるのか、今からその行方が楽しみです。