ナリス化粧品が開発した新たなふきとり化粧水の秘密
株式会社ナリス化粧品が約90年にわたる角層研究に基づいて、革新的なふきとり化粧水の開発に成功しました。この化粧水は、加齢によって増える角層の重複を解消し、肌状態を改善することが期待されています。ここでは、その研究背景や方法、そして新製品の特徴について詳しくご紹介します。
研究の背景と目的
一般的に、年齢を重ねると共に皮膚の角層細胞が大きくなることが知られています。私たちの研究では、さらに進んで、加齢による角層の重複が進むことを明らかにしました。この重複が肌の健康に与える悪影響を解消するため、AIを用いた角層の分析を行い、新しいアプローチで化粧水の成分を選定しています。この技術は、国際的な学会「IFSCC Congress 2023 Barcelona」で発表され、多くの関心を集めました。
AI解析による新技術の詳細
私たちが開発した解析技術は、AIに角層細胞を識別させることで、膨大なデータを手早く正確に解析するものでした。AIは角層細胞の面積や重なり具合、形状を把握し、各個体における問題点を特定することができます。この技術を通じて、角層を結合するタンパク質の構造に働きかけられることで、重複部位を徐々に解消することに成功しました。
新製品の成分と効果
成果として誕生したふきとり化粧水には、「ムクロジエキス」と「AMPD」という二つの重要な成分が含まれています。ムクロジエキスは角層の重なりを解消し、AMPDは接着タンパク質の緩和作用を持ち、両者の相乗効果で角層細胞の状態を改善します。この化粧水を使用した実験で、モニターの肌の角層細胞面積が小さくなることが確認されています。特に、2週間後には全体的に均一な角層面積が見られました。
今後の展望
研究者たちはこの成果が、加齢に伴う角層の重複問題に対して非常に有望であると述べています。使用者の肌質や年代による違いを考慮しながら、さらなる研究を続け、効果的な化粧品開発を目指しています。ナリス化粧品は、これらの研究を通じて、美容分野の新たなスタンダードを創造することでしょう。
研究者たちの思い
ナリス化粧品では、研究者たちが長年培ってきた知識と経験を基に、新しい化粧品の開発に取り組んでいます。髙田広之氏と浅井健史氏は、AI技術を駆使したことにより、これまで以上に深い理解と高速な研究が可能になったと語ります。今後もナリス化粧品は、科学的根拠に基づいた製品を提供し、ユーザーの満足度を高めていくことでしょう。
今回発表されたふきとり化粧水は、加齢による肌の悩みを抱える全ての方に愛されるアイテムになることが期待されます。あなたもぜひ、新たなスキンケアのエッセンスを取り入れてみませんか?