環境配慮の業務用容器
2025-06-19 10:40:31

日本初のリサイクル素材を使用した環境に優しい業務用容器の実現へ

日本初、リサイクル素材を用いた業務用容器の開発



私たちの環境への意識が高まる中、他社の強力な連携によって新しいタイプの容器が誕生しようとしています。BASFジャパン、興人フィルム&ケミカルズ、TOPPAN、そしてJ-オイルミルズの4社は、ケミカルリサイクルポリアミドを基にした日本初の食用油向け業務用容器BIB(バッグインボックス)の開発に着手しました。これは、リサイクル原料を利用した画期的な取り組みです。

ケミカルリサイクルの施策



今回のプロジェクトで注目すべきは、使用済みの混合プラスチックを基にしてポリアミドを生成する「ケミカルリサイクル」の手法です。これにより、従来使用されていた化石資源の量を減らすことができ、環境への負担を軽減する効果が期待されます。さらに、このケミカルリサイクルで生産されたポリアミドは、食品接触要件にも完全に適合しており、安全性が確保されています。

協業の背景と目的



この取り組みの背景には、日本政府が推進するプラスチック資源循環戦略があります。2025年までに、リユースやリサイクルが可能な材質に置き換えるという目標が設定されており、それに向けた有意義なステップとなっています。4社は、2026年3月までにケミカルリサイクルされた素材を活用したBIBの供給体制を整えることを目指しています。

4社の役割と具体的なプロセス



この協力関係では、BASFがケミカルリサイクルされたポリアミドの生産を行い、興人フィルム&ケミカルズがそのポリアミドを使用したフィルムを製造、TOPPANが容器の製造を担当します。そして、J-オイルミルズが最適な包材設計を行い、製品の品質や強度を保障します。

この協業により、複数の素材を組み合わせた複合包材の水平リサイクルを行い、資源循環を目指します。これは、軽量化や品質保持を実現しつつ、廃棄物の焼却や埋立を減少させることにも寄与します。

環境への配慮と未来の展望



このプロジェクトは、今後期待されるリサイクルやサステナビリティの重要性を強調しています。4社は、徐々に循環型モデルを確立し、2030年までに家庭から出るプラスチック容器のリサイクルを進めていく予定です。

私たちの未来は、企業の取り組みによって大きく変化していく可能性を秘めています。環境に配慮した製品が市場に登場することで、消費者としても選択肢が広がり、より持続可能な社会の実現に貢献できるのです。リサイクル素材を活用した新しい業務用容器の実現が、どのようにして私たちの生活を豊かにするのか、今後の動向に注目していきたいですね。


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