マヨネーズボトルの資源循環を目指す実証実験がスタート！

私たちの生活に親しんでいるマヨネーズ。その容器はどのように処理されているのでしょうか？ 2024年7月から、キユーピー株式会社と味の素株式会社が共同で実施している、使用済みマヨネーズボトルの回収実証実験が注目を集めています。これは、海洋プラスチック問題の解決に向けた「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス（CLOMA）」の一環として実施されているものです。

回収実証実験の概要

この実証実験は、2024年7月から2025年6月まで、神奈川県のイトーヨーカドー溝ノ口店で行われます。具体的には、店舗内に設置されたマヨネーズボトル専用の回収ボックスに、生活者が使用したマヨネーズボトルを持ち寄る形で回収が行われます。回収することで、ボトルの状態や量を確認し、再資源化の可能性を見極めることが目的です。

現在の進捗状況

実施から数ヶ月が経過し、今回の取り組みの成果は着実に現れています。回収品の約90％がマヨネーズボトルであり、さらに99％以上のボトルが綺麗に洗浄されていたという嬉しい結果も出ています。特に、初月に比べて2025年4月の回収本数は約2.6倍にまで増加しました。

知見と課題

この実験から得られた知見の一つは、マヨネーズボトル型の回収ボックスの効果です。この形状にすることで、消費者の注意を引き、積極的に回収に参加してもらうことができました。また、訪れた生活者からの意見に基づき、「洗浄が難しい」という心理的ハードルの存在も明らかとなりました。さらに、啓発活動を通じて「実施店舗までの距離が遠い」という声も多く寄せられました。