タブレット純、浅草公会堂で華やかなリサイタルを開催
6月9日、東京・浅草公会堂にて、ムード歌謡の貴公子タブレット純がリサイタルを開催しました。その会場には熱烈なファンたちが集まり、1000人余りの観客で埋め尽くされています。タブレット純は「和田弘とマヒナスターズ」の元ボーカルであり、現在は多彩な活動をしている彼が、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、期待に胸が膨らみます。
第1部:感動のオープニングと名曲の数々
最初にタブレット純は赤いラテン風衣装で登場し、ラテン音楽ユニット「東京パノラママンボボーイズ」をバックに立ち会者の期待を一身に背負いながら「コモエスタ赤坂」を歌い上げます。続くは、ラテンの名唱「ベサメムーチョ」、流行歌「どうにもとまらない」といった音楽の黄金時代を思い起こさせる名曲の数々。会場は大きな拍手に包まれ、彼の魅力に引き込まれる瞬間です。
さらに、タブレット純は美しい青いドレスに着替え、オリジナル曲「東京パラダイス」を披露。司会者の西寄ひがしが彼のブレイクの秘話を引き出そうとする中で、タブレット純は笑いを交えながら心温まる話を繰り広げます。彼の独特のトークセンスが融合したパフォーマンスは、すぐにファンの心をつかむのです。
第2部:サプライズゲストの登場!
第2部に突入すると、タブレット純は金色の衣装で再登場。果敢にドラムを叩きながらアリスの「今はもうだれも」を歌います。すると、なんとサプライズゲストとしてアリスのドラマー、矢沢透が登場し、彼とのコラボレーションで「チャンピオン」が奉納され、会場は歓喜に沸き立ちます。
さらに、1970年代の名曲メドレーでは、西城秀樹の「薔薇の鎖」や沢田研二の「危険なふたり」などを披露し、元スクールメイツのダンスユニット「team 80's」をバックに華やかなパフォーマンスを展開しました。タブレット純の音楽的な幅広さと、ダンスユニットとのハーモニーが絶妙に溶け合い、観客はすっかり彼の世界観に魅了されます。
さらに、彼はエルトン・ジョン「YOUR SONG」やジョン・レノン「IMAGINE」のピアノ弾き語りにも挑戦。加藤登紀子作の「母よ」と新曲「銀河に抱かれて」で第二部を締めくくり、この夜の締めくくりは感慨深いものでした。アンコールでは、歌謡浪曲「俵星⽞蕃」や幻の名曲「夜をまきもどせ」が披露され、タブレット純の本領発揮の瞬間が訪れます。
会場全体がひとつの世界に
タブレット純の歌唱力、ユーモア、そして音楽への愛情が詰まったこのリサイタルは、圧巻の全24曲。その多様性豊かな選曲と、ファンとの一体感を感じながらのパフォーマンスは、本当に心温まるものでした。終始、観客との連携を大切にし、笑いを交えながら場を盛り上げ続けたタブレット純。彼のリサイタルは、ただの音楽の時間にとどまらず、参加型のエンターテインメントとして、たくさんの人々の心に残ったことでしょう。
タブレット純の魅力が存分に味わえた一夜、彼が次にどんな舞台を見せてくれるのか、ますます楽しみになるイベントでした。