ビッグ・エルの遺作
2025-10-31 18:59:53

ビッグ・エルの遺作アルバム『Harlem's Finest』がついにリリース!

ビッグ・エルの新たな遺作、ついにリリース!



24歳という若さで他界したハーレム出身のレジェンドラッパー、ビッグ・エル(Big L)の待望の遺作アルバム『Harlem’s Finest: Return Of The King』がMass Appealからリリースされました。このアルバムはMass Appealが展開するキャンペーン“Legend Has It”の一環として、スリック・リック、レイクウォン、ゴーストフェイス・キラー、モブ・ディープ、デ・ラ・ソウル、そしてNAS&DJプレミアを含む7組の伝説的アーティストがフィーチャーされています。

本作の目玉は、ファンが長きにわたり待ち望んできた名曲、NASとのコラボレーション「u aint gotta chance」です。この曲はiTunesで1位を獲得し、ビッグ・エルの音楽が今もなお多くの人々に愛されていることを証明しています。そのほかにも、ジェイ・Zやマック・ミラー、ジョー・バドゥン、メソッド・マンなど、豪華なゲストラッパーやプロデューサーが多数参加。

ビッグ・エルは1999年、Roc-A-Fellaレコードとの契約を目前に控えた状態で銃撃によって命を落としました。当時、彼はHip-Hopシーンで急速に名を馳せていた新進気鋭のアーティストであり、独特の言葉遊びやストリートライフを描写する能力で特に高く評価されていました。彼のデビューアルバム『Lifestyles ov da Poor & Dangerous』は1995年にリリースされ、キッド・カプリやキャムロンなどとのコラボも光る作品でした。特に「M.V.P.」や「Put It On」、「Da Graveyard」といったトラックは、ヒップホップの名曲として今なお語り継がれています。

1997年から彼の死去までの間に、ビッグ・エルはD.I.T.C.(Digging In The Crates Crew)と共に、レコード業界の中で重要な位置を占めるアルバム制作を進めていました。しかし、その契約は頓挫してしまい、死後には2000年にRawkusレコードからリリースされたセカンドアルバム『The Big Picture』に収録された音源が大半を占めることに。DJプレミアがエグゼクティブプロデューサーを務めたこの作品は、近年最高の追悼アルバムの一つとして評価され、ゴールドディスクに認定されました。

そして現在、約25年の歳月を経てリリースされた『Harlem’s Finest: Return Of The King』は、ビッグ・エルの音楽の集大成ともいえる作品です。彼の遺族がエグゼクティブプロデューサーを務め、マイク“ヘロン”ヘラードやロイス5’9”がアソシエイトプロデューサーとして関与しています。故マック・ミラーとの共演曲「Forever」は、彼らの夢を実現させた感動的なトラックです。

本アルバムは、ビッグ・エルのリリックがどれほど素晴らしいものであるかを再確認させるだけでなく、ハーレムが生んだストリートミュージックの偉大さを再評価する契機ともなります。ビッグ・エルという伝説に再び光を当てるこの作品は、ヒップホップファンにとって見逃せない一枚です。

アルバム情報


  • - タイトル: Harlem’s Finest: Return Of The King
  • - アーティスト: Big L(ビッグ・エル)
  • - 配信リンク: こちら
  • - レーベル: Mass Appeal

トラックリスト


1. Harlem Universal (feat. Mcgruff)
2. u aint gotta chance (feat. Nas)
3. RHN (Real Harlem Niggas) (feat. Errol Holden)
4. Fred Samuel Playground (feat. Method Man)
5. All Alone (Quiet Storm Mix) (feat. Novel)
6. Big Lee & Reg (feat. Errol Holden)
7. 7 Minute Freestyle (feat. Jay-Z)
8. Forever (feat. Mac Miller & Pale Jay)
9. Doo Wop Freestyle (’99) (feat. Joe Budden)
10. Stretch & Bob Freestyle (’98) (feat. Donald Phinazee & Sacha Jenkins)
11. Grant’s Tomb ’97 (feat. Joey Bada$$, Bvngs & Ron G)
12. Stretch & Bob Freestyle (’98) Don & Sacha Intro
13. Live @ Rock N Wil ’92 (feat. Showbiz)
14. How Will I Make It (Park West High School Mix)
15. Don And Sacha @ Inwood Hill Park (Closing Scene)
16. Put The Mic Down (Bonus) (feat. Party Arty & Fergie Baby)

ビッグ・エルの音楽が引き続き多くの人に影響を与え続けることを願いつつ、本作がその象徴となることを期待しています!


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: アルバム ビッグ・エル ハーレム

トピックス(音楽)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。