環境への想いを形にする長寿乃里
株式会社長寿乃里は、完然無添加のスキンケア商品を展開する企業で、近年、その努力が認められ、環境省主催の第12回グッドライフアワードにて「環境社会イノベーション賞」を受賞しました。このアワードは、環境に配慮した取り組みや活動を称えるものであり、長寿乃里の受賞はその持続的な姿勢の賜物です。
無添加のこだわりと環境への配慮
創業から23年、長寿乃里は「肌に本当に良いもの」の追求を続けてきました。原料にこだわり、未利用資源のアップサイクルにも取り組んでいます。自身の製品は、スキンケアに留まらず、食品分野にも広がり、体の内外から美しさを引き出すためのアイテムを提供しています。全ての化粧品は自然の力を活かし、保存方法にも配慮した完然無添加製法で作られ、パラベンや合成香料などを一切使用していません。
受賞の背景にある取り組み
火山灰シラスの活用
長寿乃里が特に注目を集めているのは、未利用資源である火山灰シラスを使用したよかせっけんです。この資源は、保水性がないため農業には適しておらず、新たな活用が求められていました。しかし、その多孔質構造がもたらす優れた吸着性能を利用し、ミクロ加工やバルーン加工を施すことで、汚れを効果的に吸着するせっけんが生まれました。この取り組みは、20年以上にわたり、多くのお客様に受け入れられ、販売実績は2900万個を超えています。
アップサイクルしたぼんたん果皮
さらに注目すべきは、ぼんたん果皮をクレンジングオイルに利用した取り組みです。通常は廃棄物として捨てられてしまう果皮から、その洗浄効果に着目しました。従来の加工技術を駆使して、果皮の香りと栄養素を最大限に引き出し、新たな商品を創出。実際に、年間約500kgのぼんたん果皮を活用し、地域活性化にも寄与しています。
環境にも優しい日焼け止め
もう一つの先駆的な商品は、風化したさんごを使用した日焼け止め。自然界の素材の中でも高いUVカット効果を持ち、海洋環境にも配慮した無添加製法によって製造されています。化学成分を一切使わず、持続可能な方法で環境保護にも貢献しているのです。
ホールフード製法のおだし
また、余剰部分を捨てずに、国産野菜を丸ごと使ったおだしの開発にも力を入れています。植物が育てた栄養素を無駄にすることなく、体に優しい美しさを提供する取り組みは、多くの消費者に受け入れられています。
長寿乃里の未来
長寿乃里の製品は、ただ肌に優しいだけでなく、環境にも配慮された商品であることが選ばれる要因になっています。企業理念に基づき、これからもサステナブルなスキンケアの発展を目指し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続けていくことでしょう。環境に優しい選択が、これからの美しさを創り出す鍵となります。