地域の伝統を未来へ繋ぐ試み、HUISの新プロジェクト
静岡県浜松市のアパレルブランド「HUIS(ハウス)」が、地域のこども園「きなりこどもえん」と連携し、新たな取り組みをスタートします。このプロジェクトでは、洋服生産の過程で発生した端材とハギレをこどもたちに提供し、地域の伝統である遠州織物を身近に感じてもらうことを目的としています。
端材の提供が始まる背景とは
「HUIS」は年間40,000着以上を生産する中で、裁断くずやハギレといった生地の端材が多く発生しています。これまで、これらの端材は廃棄されていましたが、持続可能な社会作りを目指し、この貴重な素材を地域の子供たちに提供することを決定しました。
この取り組みは、型にはまった衣料品制作を超えて、地域の伝統産業を理解する機会を作ります。こどもたちがこれらの端材を使った工作遊びやアート活動を通じて、遠州織物の魅力を体感することができるのです。
プロジェクトの具体的な実施内容
2025年4月17日、HUISのスタッフが「きなりこどもえん」を訪れ、端材やハギレを子供たちに手渡します。この日は子供たちに遠州織物についての説明も行い、生地の特性や魅力を直接伝える貴重な機会になります。この交流を通じて、子どもたちが伝統的な技術や文化に触れ、興味を持つことが期待されています。
「きなりこどもえん」は2017年に開園し、遠州織物をコンセプトにした施設です。園内のデザインは機織り工場をイメージしており、子どもたちが日常生活の中で自然に地域の文化に触れることができるよう工夫されています。
端材を利用した新たな創造
提供される端材は、製品制作のさまざまな過程で生じたもので、織り見本や染め見本など、多種多様な素材です。子どもたちは、これらを使って独自のアート作品を作成することで、創造性を伸ばすことができるでしょう。また、他のこども園や学校でも希望があれば、同様の取り組みを広げていく考えがあります。
HUISについて
「HUIS」は、浜松市を拠点に、全ての商品を遠州織物で製作するアパレルブランドです。彼らの生地は、旧式のシャトル織機を使用しており、特別な風合いや機能性を兼ね備えています。そのため、全国に多くのファンを持ち、製品は直接販売の他、ショールームや取扱店を通じて広がっています。地域産業を支援しつつ、ファッションの新たな可能性を探るHUISの取り組みは、今後の展開がとても楽しみです。
このプロジェクトは、単なる端材の提供にとどまらず、地域の人々に対して伝統文化の大切さを再認識させ、未来の世代へと繋いでいく重要なステップとなるでしょう。子どもたちが地域の歴史や文化に興味を持つきっかけになるこの取り組み、ぜひ注目してみてください。