アンデルセンのメルヘン大賞、感動の授賞式
2025年4月2日、広島アンデルセンにて第42回アンデルセンのメルヘン大賞の授賞式が開催されました。この公募の童話大賞は、デンマークの名作童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの誕生日にちなんで毎年行われています。大賞および優秀賞を受賞した作品は、同社のプロのイラストレーターによって挿絵が描かれ、その魅力が一層引き立てられます。
授賞作品と選考の過程
今回の大賞には、東京都のくろいわ由卯さんの「私は鏡」が選ばれました。受賞者は、「年に何度も姿見を覗く中で、自身の変化に対し、周囲の光景が変わらないことに気づいた」ことからこの物語が浮かんだと語ります。また、入賞作についても選考委員たちが選び抜き、大賞・優秀賞の5作品は2025年9月に刊行される「アンデルセンのメルヘン文庫」に収録されます。
【一般部門】
大賞:『私は鏡』
優秀賞:
- - 『かみなりさまのおかげでね』宇都宮みどり
- - 『秋の音楽会』小林栗奈
- - 『おひさまのランプ』正岡知子
【こども部門】
大賞:『おおかみ達の願い事』土佐弥依
大賞受賞者の思い
くろいわ由卯さんは、「何気ない日常に潜む物語の種を見つけ、その世界を書きたい」と語っています。また、こども部門の大賞を受賞した土佐弥依さんは、「オオカミが大好きなので、物語の主人公にしました。サンタクロースが登場することで、仲良くなる様子を描きました」と語り、自由な発想の重要さを示しています。
童話の力を信じて
アンデルセングループの高木俊介創業者は、「童話は、その物語が絵となって画面に表れた時、より一層輝きを増す」と述べています。この公募の童話大賞は、童話作家への登竜門ではなく、創作の場を提供し、作品を通じた人々のコミュニケーションを広げることを目的としています。来年には「第43回 アンデルセンのメルヘン大賞」の作品募集が開始される予定です。
本賞の背景と意義
1983年に設立されたアンデルセンのメルヘン大賞は、厳選された原材料を使用したパンと同じように、想いを込めて作られた童話を世に送り出すための事業です。心に優しさや喜びを届ける物語を通じて、私たちの暮らしを豊かにしたいという願いが込められています。
この展示会では、受賞作品の原画も展示され、来場者たちはその芸術性と温もりを感じることができました。童話を通じて、創造力と感受性を育む新しい物語が、どのように子どもたちの心を豊かにしていくのか、私たちも楽しみにしています。
最後に
今後もアンデルセングループは、食を通じて皆さまの心に寄り添い、豊かな文化を共に築いていくことを目指します。たくさんの方々のご参加をお待ちしております。