銀の森コーポレーション、みどりの社会貢献賞受賞
岐阜県恵那市を拠点とする株式会社銀の森コーポレーションが「第13回 みどりの社会貢献賞」を受賞しました。この賞は、全国の都市緑化や環境保全といった取り組みで顕著な貢献をした法人を表彰するものであり、今年で13回目を迎えます。
みどりの社会貢献賞とは
みどりの社会貢献賞は、公益財団法人都市緑化機構が主催し、緑豊かな都市づくりや緑地の保全を目的として創設されました。地域貢献や生物多様性の保全などの環境活動を讃える場として、全国の模範となる緑地が選ばれます。今回の表彰式は、「第42回 全国都市緑化ぎふフェア」の期間中である、2025年4月23日から6月15日に実施される予定です。
銀の森キャンパスの100年の森づくり計画について
受賞の背景には、「100年の森づくり計画」があります。これは、2018年に取得したゴルフ場跡地を活用し、約23ヘクタールを緑地にする取り組みです。項目の一つとして、「銀の森キャンパス」と名付けられたこのエリアは、未来を見据えた学び舎の象徴です。
同社は1996年から「人と森の共生」をテーマに活動を続け、2022年に設立50周年を迎え、本社機能と主力事業を銀の森キャンパスに移転しました。2023年からは環境整備に特化した「森庭人づくり事業部」を新設するなど、ますます進化を遂げています。
森の再生と持続可能な取り組み
「ゴルフ場跡地を、再び森へ」という合言葉のもと、岐阜県内外の職人が集い、第一次工事を開始しました。工事では、里山文化や森林文化を基にした「パーマカルチャー」のデザイン手法を採用しており、土壌改良には竹炭や落ち葉、剪定枝などの地域資源を活用しています。これまで通常ゴミとして扱われていた材料を資源として循環させることで、地域に根ざした豊かさの創出を目指しています。
教育プログラムによる地域の未来育成
さらに、銀の森では地域の幼稚園やこども園との協力による「どんぐりの苗木」を育てる活動を行っており、育成した苗木を将来的に植林する計画があります。2024年からは恵那農業高等学校との連携も始まり、地域資源活用や生ごみの堆肥化などの授業も展開中です。
人と森が共生する未来を築くための努力が着実に進められており、地域に根ざした活動は、持続可能な取り組みとして今後も期待が寄せられます。100年の森づくり計画は長期的なプロジェクトですが、次世代の育成と共に地域の未来を担う大切な素材になることでしょう。
会社概要
株式会社銀の森コーポレーションは創業以来、冷凍食品やおせちの製造・販売、和洋菓子の製造、総合公園「恵那 銀の森」の運営を通じて、食と環境の調和を追求してきました。今後も食の文化を発展させるべく、新たな森づくりのプロジェクトを進めていくとともに、地域社会との絆を深めていくことが求められています。