2025年リニューアルオープン!柳川藩主立花邸御花での新しい和装体験
2025年1月11日、福岡県柳川市にある国指定の文化財「柳川藩主立花邸 御花」がリニューアルオープンします。この素晴らしいホテルでは、滞在中に使える特別な和装と、働くスタッフのユニフォームが新たに導入されます。ユニフォームや滞在着のデザインは、日本の伝統に根ざした「株式会社やまと」によって手掛けられ、和装文化の美しさと新しさを融合させています。
立花家400年の物語を感じる滞在着「ゆかた」
立花家は400年の歴史を持つ家系で、その文化や伝統が今も息づいています。ここで提供される滞在着「ゆかた」は、歴史に基づいたデザインが魅力です。特に江戸時代の立花家の殿様や姫様が使用していた伝来品からインスピレーションを得た柄が使用され、現存する100畳の大広間や柳川名物の舟下りの空間に調和します。
このゆかたのデザインには、立花文子が手書きした「おはな」の文字も引き継がれており、今迄の伝統を感じさせます。デザインは男女問わず楽しめるよう考慮されており、しっとりした厚みのあるオーガニックコットンを使用しているため、着心地も良好です。
祇園守紋ゆかた
特に注目したいのが「祇園守紋ゆかた」。これは、立花家の最後の藩主が愛した能楽からインスパイアを受けたもので、豪華な能装束を彷彿とさせるデザインです。このゆかたを着ることで、まるで殿様気分を味わうことができます。
唐草祇園守紋ゆかた
次に紹介するのが「唐草祇園守紋ゆかた」。こちらは立花家の婚礼調度からインスパイアを受け、繁栄を象徴する唐草模様と家紋が取り入れられています。柳川の自然を感じさせる柳と藤を絡めた「柳縞」がデザインされ、鮮やかな美しさが際立っています。
文化財と調和したユニフォームの新デザイン
御花で働くスタッフのユニフォームも新たにリニューアルされます。「永遠の心のよりどころ」というミッションに基づき、未来にわたって和装文化を後世に伝えていく思いが込められています。半纏の形状を取り入れつつ、武家の格式を感じさせるデザインが特徴的です。
昔から多くの人に愛されてきた法被デザインには、親子を意味する「子持ち筋」が取り入れられ、その色合いには深い藍色「褐色」が選ばれています。これは、勝負に勝つ力を表す武家に好まれた色でもあります。
アップサイクルプロジェクトで和装文化を未来へ
さらに、御花では過去のゆかたを活用したアップサイクルプロジェクトにも取り組んでいます。現代に合った「きものドレス」「ツナギ」「シャツ」「パンツ」など新しいスタイルを提案し、2月からは御花のショップでも購入可能となる予定です。この取り組みは、着る人々に新たな和装の楽しさを提供すると共に、和装文化の持続可能性にも寄与しています。
リニューアルオープンの詳細
元の美しさを保ちつつ、現代的な要素を取り入れたリニューアル工事は全客室、ロビー、ラウンジなどに及び、設計はUDS株式会社が担当しました。特設サイトも用意されており、今後のイベントや詳細情報が発信されていく予定です。
このリニューアルオープンによって、柳川藩主立花邸御花は新しい和装の魅力を提供し、訪れる全ての人々に特別な体験をお届けします。