AI時代に求められる新しい企業教育「未来創造アカデミー」の全貌

AI時代に求められる新しい企業教育

愛知県名古屋市に本社を置く株式会社未来は、スキンケア商品の企画・販売を行っています。この企業が特に注目されているのは、10年以上にわたり実施している「未来創造アカデミー」です。この勉強会は、社内で実施された累計500回を超え、社員の“マインド（脳と心）の使い方”に焦点を当てた独自の取り組みです。

未来創造アカデミーとは？

一般的な企業研修が業務スキルやマネジメントスキルの向上を重視するのに対し、未来創造アカデミーは、各社員が持つ内面的な変化を促進することに主眼を置いています。このプログラムでは、参加者が自分の思考パターンに気づき、理想の未来を基準にした日常の判断ができるようになることを目指します。

このような内面的な変化を扱う継続的な取り組みは、企業教育としては極めて珍しいものです。しかし、急速に変化する現代においては、社員が自分らしく働き、生活の選択肢を広げる能力を育成することが非常に重要です。

マインドの使い方が求められる理由

近年、心理学や認知科学の分野では、「行動は出来事そのものではなく、どのように解釈するかが重要だ」という理論が広まっています。これは、同じ出来事でも人それぞれが受け取り方を変えることで、選ばれる行動も異なるということを示しています。また、名著『脳と心の正体』の著者である認知科学者の苫米地英人博士も人の認知が行動を決めると説明しています。

未来創造アカデミーでは、次のようなポイントが強調されています：

- 同じ出来事でも、どう受け取るかで次の行動が変わる
- 見え方が変われば、選べる未来の幅が広がる
- “現状の延長線”ではなく、“望む未来”を基準に選択できる

これにより内面的な変化が、仕事や日常生活の質に直結すると信じられています。

AIが多くの選択肢を提供する今の時代、この中から何を選ぶかを決める力が求められています。単に外部のスキルを積んでいくのではなく、自らの認知を見直すことが、能力向上に欠かせません。

社員たちの変化と可能性

未来創造アカデミーを受講した社員たちは、自分に潜む可能性に気づくようになり、自信を持てるようになる過程が見られます。彼らは自分の認知のクセを知り、望む未来に基づいて物事を見ることができるようになることで、これまで気づかなかった選択肢を見出し、日常生活にも変化をもたらします。

このプロセスは、同社が展開するスキンケアブランド「I’m PINCH」の理念と深く結びついています。I’m PINCHは年齢やコンプレックスから解放され、今の自分を受け入れて新たな可能性を広げることを目指します。日常的なケアを通じて「私はもっと進める」という意識を高めることを重要視しているのです。