日本人が12月に好むファッションカラーとは？データ分析で探るトレンド

12月に身に纏う色のトレンド分析

ファッションは季節ごとに新しいトレンドが生まれ、特に冬の12月は多くの人々にとって特別な思い入れのある季節です。このたび、大阪文化服装学院の学生が中心となって行った研究が、その12月における日本人のファッションカラーの傾向を明らかにしました。

この分析は、株式会社ニューロープとの共同企画として実施され、AIを活用したデータ分析により、ファッションに関するさまざまな情報を収集しました。具体的には、ZOZO、楽天、Instagramなどのデジタルプラットフォームからのデータを基にしており、非常にリッチな情報が提供されています。

研究の目的と背景

本企画では、学生たちが実際にデータを収集し、分析を行うというプロジェクト学習の一環です。大阪文化服装学院のブランドマネージメント学科では、実践的なスキルの向上を重視しており、AIを用いたビジネス活用の履修科目が設けられています。この授業の一部として、学生たちは自分たちの手でマーケティングデータを扱い、実際のトレンドを読み解く能力を養っています。

分析の内容

今回の研究のテーマは「日本人が12月に身につける色」です。データをもとに実施された分析では、特に年代や性別による色の好みの違いについて注目が集まりました。年代や性別の3つの軸を使い、色素材の出現比率を比較した結果、10代の若者とそれ以外の世代では明らかに異なるトレンドが見つかりました。

例えば、10代の調査対象者は、鮮やかな色合いを好む傾向にあり、クリスマスのホリデーシーズンに合わせて、赤やグリーンなど、ポジティブな印象を与えるカラーを選ぶことが多いようです。一方で、社会人層では、エレガントなトーンや控えめな色が好まれ、シックなスタイルの選択が目立ちました。

学生たちの声

このプロジェクトに参加した大阪文化服装学院の学生たち、竹中凛桜さん、松井大地さん、山下愛佳さん、山本彩文さんは、自らの手でデータを分析しトレンドを探るプロセスを非常に楽しんだと話しています。彼らは「自分たちの提案や気づきが、実際の市場にどのように影響を及ぼすかを知ることができて、非常に意義深い経験になった」と語っています。

教員からのコメント

プロジェクト指導教官も、今回の分析結果に対して評価を寄せています。特に指摘されたのは、年代によるトレンドの違いです。「このようなデータ分析を通じて、学生たち自身がどのようにマーケットの動向を捉え、それを将来のキャリアにどう活かしていけるのかを考える良いきっかけになると思います」とコメントしています。