ケリングがサステナビリティの10年間を振り返る
2023年、ケリングは「Crafting Tomorrow’s Luxury」というサステナビリティへの取り組みを開始してから10年を迎えました。これを記念して、同社は2016-2025年の活動をまとめたインパクトレポートを発表しました。このレポートでは、これまでの取り組みを振り返り、今後の展望と課題を整理しています。
ケリングの進展と新たな目標
レポートには、ケリングがサステナビリティに向けて設定した目標とその進展について詳しく記載されています。CEOのルカ・デメオ氏は「私たちはパイオニアとしての意識を持ち、その志を加速させる形でサステナビリティに取り組んできました。これからも業界全体にインパクトをもたらすべく、取り組みを続けます」と語りました。
ケリングは、環境への配慮、協業、そして持続可能な創造性の3つの柱をもとに活動を進めています。特に注目すべきは、環境負荷の可視化や、再生可能エネルギーの使用率を引き上げる努力です。2021年には毛皮の使用禁止を発表し、さらに動物福祉の基準を業界初で策定しました。
環境への配慮と持続可能なビジネスモデル
ケリングは「CARE - 地球環境への配慮」、「COLLABORATE - 協働」、「CREATE - 持続可能な未来を支える革新」という3つのテーマでプロジェクトを展開しています。特に、環境負荷を減らすために、2022年までに100%の再生可能電力を使用する目標を3年前倒しで達成しました。
また、自然再生基金の創設や、国際的な目標設定にも力を入れており、2050年までにバリューチェーン全体で「ネットウォーターポジティブインパクト」を実現することを誓約しています。
コラボレーションと教育に対する取り組み
ケリングのサステナビリティに関する取り組みには、業界全体でのコラボレーションを推進する姿勢が見られます。約150社のファッション・テキスタイル企業と連携し、環境課題に対する集団アクションを推進しています。また、協力関係を学術機関と結び、若手人材への教育にも力を入れています。
持続可能な未来に向けた創造性
「CREATE」では、イノベーションラボの設立や新しいビジネスモデルの創出に注力しています。225社以上のスタートアップとの協働を通じて、サステナブルな素材や生産方法を探求しており、この取り組みはさらなる成長の礎となっています。
今後の展望
2026年には新たな報告が行われ、さらなるサステナビリティの指標と進捗が発表される予定です。中でも、資源効率の最大化や、リサーチをもとにした素材ポートフォリオの多様化が期待されています。ケリングの未来は、持続可能性と新たなビジョンの融合によって開かれていくことでしょう。
未来のラグジュアリーを切り開くためのケリングの取り組みは、今後も注目され続けることでしょう。私たちもその動向を見守り、共にサステナブルな未来に向けての歩みを刻みたいと思います。