環境に優しい未来を築く: ケリング・ジェネレーション・アワード・ジャパン2025

2025年3月13日、東京・虎ノ門のTOKYO NODE HALLにて第1回「ケリング・ジェネレーション・アワード・ジャパン」の授賞式が行われます。このアワードは、ファッションとビューティ業界において、環境保護や社会への貢献を目的としたイノベーションを表彰し、支援することを目指しています。昨年設立されたこのプログラムは、持続可能なスタートアップと研究者のアイデアを掘り起こし、彼らの成長を支援することに注力しています。

アワードの目的と背景

ケリングのサステナビリティに対する取り組みは長い歴史を持ち、その戦略の中心には「ラグジュアリーとサステナビリティは一体である」という理念があります。さらに、このアワードは、代替原材料、製造工程、リテールと消費者との関係などを軸に、環境に優しいソリューションを模索する企業を集め、評価します。昨年には120社を超える応募が寄せられ、選考の結果、上位3社が授賞式で発表される予定です。

授賞式の詳細

授賞式当日には、ケリング会長兼CEOのフランソワ＝アンリ・ピノー氏と、バイオスタートアップSpiber株式会社の代表である関山和秀氏による対談も予定されています。また、アワードの審査員やアドバイザリーボードメンバーが参加し、受賞者を称える機会ともなります。授賞式はオンラインでも視聴可能で、事前登録制となっています。

参加企業の紹介

上位に選ばれた11社の中には、藻類を原料とする環境に優しい素材を開発する株式会社アルガルバイオや、PFASフリーの機能性透湿防水テキスタイルを開発するAMPHIBIO LTDなど、様々な革新を届ける企業たちがあります。他にも、デジタル技術を駆使し持続可能なファッションの実現を目指すSynflux株式会社や、大手化粧品企業16社と協業して化粧品の中身をアップサイクルするモーンガータなど、多彩な企業が環境と経済の共存を目指しています。

ケリングのサステナビリティ戦略

ケリングは「Crafting Tomorrow’s Luxury」を掲げ、消費資源の削減と人々への配慮を基本に据えた戦略を展開しています。2023年には、温室効果ガスの排出量を40％削減する新たな目標を発表し、その進捗を2020-2023のレポートで示しました。このように、過去から現在まで持続可能な方法で展開されてきた取り組みが実を結びつつあります。