デヴィッド・ボウイの魅力が詰まったミュージカル『LAZARUS』日本初演
伝説的なロックスター、デヴィッド・ボウイの遺作となるミュージカル『LAZARUS(ラザルス)』が、日本で初めて上演されます。このミュージカルは、ボウイと現代演劇の巨匠エンダ・ウォルシュが共同で脚本を手がけ、ボウイの楽曲が数多く盛り込まれた作品です。特に彼の最後のアルバム『★(ブラックスター)』と深く結びついている点が注目されています。
ボウイの音楽と演劇が融合したストーリー
『LAZARUS』は、ボウイが1976年に主演した映画『地球に落ちて来た男』からインスパイアされた物語です。主人公のトーマス・ニュートンは、地球に取り残された宇宙人で、酒に溺れ、死ぬことも故郷に還ることもできない状況にあります。彼と謎の少女との出会いを通して、運命の探求や魂の解放が描かれています。
日本版の演出は白井晃が手がけ、主演はボウイに憧れる松岡充が務めます。彼と共演する豊原江理佳が謎の少女を演じ、各キャラクターの繊細な表現に期待が高まります。また、劇中にはボウイの楽曲「Lazarus」「No Plan」「Killing a Little Time」「When I Met You」の他、代表的な楽曲が17曲織り込まれています。これらの音楽は、英語での歌唱により、ボウイの独自の世界観を存分に味わうことができます。
音楽鑑賞会での特別な体験
日本初演に先駆けて、5月14日には東京・ミッドタウン八重洲内で「デヴィッド・ボウイ『楽曲鑑賞会』スーパー・オーディオ・ライブ」が開催されました。ボウイに精通した音楽評論家の立川直樹氏が、彼の音楽や時代背景を解説しながら、その魅力が際立つ楽曲をオーディオで楽しむという贅沢な体験が提供されました。
立川氏は、「『Lazarus』は音楽劇としての側面が強い。ボウイの偉大さを感じ取ってもらいたい」と語り、イベントはスタートしました。最初にかけられた楽曲は『Lazarus』で、ボウイが自身の死を感じながら作り上げた作品の深みを聴衆と共有しました。
続いて1969年の曲「Space Oddity」や、ボウイの代表作『ジギー・スターダスト』の紹介が行われ、その後も幅広い楽曲が披露されました。各楽曲には、その制作背景やボウイの哲学が反映されており、参加者は興味深いストーリーを楽しむことができました。
また、ミュージカルで使用される新曲や、ボウイの多様な音楽スタイルを紹介することで、彼のアーティストとしての幅広さを再確認できる時間となりました。
ミュージカル『LAZARUS』を体験するチャンス
『LAZARUS』は、5月31日から6月14日までKAAT神奈川芸術劇場で上演されます。チケットも好評発売中で、ボウイが描いた独特の物語の世界にぜひ足を運んでみてください。
上演情報は、公式サイトやキョードー東京で確認できるので、ぜひチェックして、素晴らしい体験を手に入れてください。ボウイの音楽と影響力を感じる特別な時間を、あなたも見逃さないでください!