循環型社会における新しいファッションの形
株式会社ワサビが新たにスタートしたハイエンドアップサイクルブランド「HOUSE of MATOI」は、リユース着物を基にした現代的なアプローチで注目を集めています。このブランドは、古い着物の素材を再解釈し、現代の美意識に合わせた服への再構築を目指しています。
「HOUSE of MATOI」の誕生背景
世界のファッションシーンで経験を積んだデザイナーたちが集まり、「HOUSE of MATOI」の理念を具現化することに取り組みました。このブランドが注目しているのは、時代の変化によりその価値が埋もれてしまった着物素材です。
着物は本来、文化的背景や物語を秘めたデザインとして、高い価値を持っています。それを現代的な視点から再解釈し、ファッションとして蘇らせることが「HOUSE of MATOI」の使命です。このような取り組みを通じて、独自のものであるだけでなく、持続可能な生産モデルでの製品提供を行っています。
ものづくりと人のつながり
「HOUSE of MATOI」の生産は、バングラデシュのパートナー工房と連携して行われています。この国は縫製業が盛んで、フェアトレードの理念に基づいた生産体制を築いています。ワサビは、安定した賃金や安全な労働環境の確保を重要視し、「寄付」という形ではなく、しっかりとした「仕事」として関係性を築くことを目指しています。
このような国際的な協力によって、人と文化が循環し、持続可能なものづくりが実現されているのです。これは単なるビジネスを超え、相手の文化や価値観を理解するプロセスでもあります。
ワサビの理念と「HOUSE of MATOI」の意義
株式会社ワサビは、日本のリユース品を世界へ届けることに力を入れた企業です。新たな商品が多く作られる一方で、地球環境への負荷が増加している現実を見つめています。特に、日本には未使用のまま眠る美しい着物がたくさんあります。これらはただ捨てるべきものではなく、次世代へと引き継がれるべき文化であると考えています。
そのため、ワサビはリユースを単なる流通の手段にとどめず、文化として育てながら「HOUSE of MATOI」を展開しました。着物の物語を読み解き、現代のライフスタイルに合わせて新しい形に再構築しています。
商品ラインナップ
「HOUSE of MATOI」では、様々な商品の中から特に注目のアイテムを3点ご紹介いたします。
1.
黒留袖と松皮菱模様の和モダンスカート
価格:132,000円(税込)
歴史的な模様を取り入れた、現代的なデザインのスカート。
2.
華やかな絞り染め格調高い和パンツ
価格:132,000円(税込)
伝統的な技術を活かした、ファッション性のある和パンツ。
3.
霞模様の黒袖モードコート
価格:176,000円(税込)
モダンなデザインが魅力のコートです。
これらのアイテムは、公式オンラインストアでのみ販売され、発送は2月中旬より順次行う予定です。公式サイトでぜひチェックしてみてください。
公式オンラインサイトはこちら
未来のファッションを創造するカンファレンス
株式会社ワサビは、2026年1月22日にナレッジシアターで「ワサビITカンファレンス2026」を開催します。このイベントでは、WASABI SWITCHの導入や運用に関する情報をリアルタイムで共有し、参加者同士の交流や情報提供の場を提供します。
リユース事業者やEC関連の方には特に有意義な機会です。興味のある方は、ぜひご参加ください。
申し込みはこちらから
最後に
「HOUSE of MATOI」は、ただのファッションブランドではなく、未来へと続く文化の橋渡し役でもあります。環境への配慮を忘れず、かつ魅力的なデザインを追求することによって、新たなファッションの可能性を探る取り組みです。これからの時代にふさわしい、サステナブルなファッションをぜひ手に取ってみてください。