マイナンバーカードを活用したチケット不正転売防止実験が始まる!
日本のエンターテインメント業界では、特に人気の高いライブイベントのチケットが不正転売の対象となり、その対策が急務です。このたび、株式会社ドリームインキュベータ(DI)が、デジタル庁からの受託を受けて、マイナンバーカードを利用したチケット不正転売防止に向けた実証実験を実施することを発表しました。このプロジェクトは、playground株式会社の技術提供により、アップフロントグループの協力を得て進められます。
どのような実証実験?
今回の実証実験は、2025年に開催される「モーニング娘。’25 小田さくらバースデーイベント」と「Hello! Project ひなフェス 2025」において、マイナンバーカードを使用した本人確認が行われます。これにより、不正なチケット転売の防止だけでなく、会場入場時の業務効率化も目指しています。
実証実験の内容
本実証実験では、チケットサイトとデジタル庁が開発した認証アプリを連携させ、マイナンバーカードによる本人確認を行います。これにより、以下の項目を検証します:
- - 複数アカウントによる大量購入や高額転売の防止効果
- - 会場入場時の本人確認がデジタル化されることでの利便性向上
- - ファンクラブサービスにおけるプレミアム体験価値の提供可能性
- - 認証プロセスのユーザーインターフェースやユーザーエクスペリエンス(UI/UX)に関する評価
対象イベントの詳細
これらの実証実験は、以下のイベントで行われます:
- - モーニング娘。’25 小田さくらバースデーイベント
開催日:2025年3月21日
開催場所:江戸川区総合文化センター(東京)
- - Hello! Project ひなフェス 2025
開催日:2025年3月29日・30日
開催場所:幕張メッセ国際展示場ホール(千葉)
一般入場のチケットとは別に、マイナンバーカードを用いた本人確認を行った方向けに、特典付きチケットの先行受付が行われます。これにより、正規購入者のみが入場できる仕組みが整うのです。
期待される成果
この実証実験では、チケット購入時及び入場時における不正転売防止策の有効性を検証し、マイナンバーカードと顔認証を活用した本人確認が運営側と利用者の双方にとってどのように役立つのか明らかにすることを目的としています。これにより、不正転売の抑止と同時に、チケット購入者に対してより良い体験を提供できる可能性があります。
まとめ
ライブイベントのチケット販売における不正転売は深刻な問題でありますが、マイナンバーカードを活用することで新たな解決策が見えてきます。今回の実証実験を通じて、より健全なチケット取引環境の構築が期待されており、エンターテインメント業界全体に良い影響を与えることが望まれています。これからの進展に注目しましょう。