クラフトビールブランド「SPRING VALLEY」の大改革
2025年3月4日、キリンビールがクラフトビールブランド「SPRING VALLEY」を大規模にリブランディングすることが発表されました。これは、同ブランドの新たな挑戦であり、クラフトビール市場の活況を背景にしたものです。今回のリブランディングでは、ブランドのアイデンティティや商品コンセプトを再構築し、魅力的なロゴやパッケージデザインへの変更が行われます。
クラフトビール市場のトレンド
近年、国内のクラフトビール市場は目覚ましい成長を遂げており、販売量は直近10年で4倍に膨れ上がっています。この成長は、消費者のクラフトビールに対する認知度や飲用経験の増加に支えられており、今後もニーズの拡大が見込まれます。特に、2026年の酒税改正に伴うビール減税は、クラフトビールの需要増加を後押しすることでしょう。
「SPRING VALLEY BREWERY」の誕生
「SPRING VALLEY」は、1870年に横浜で誕生した「スプリングバレー・ブルワリー」にそのルーツを持っています。この歴史深いブランドを再生させるため、キリンビールは新たに「SPRING VALLEY BREWERY」という名称を掲げ、商品の展開を行います。リブランディングの目的は、従来のクラフトビールファンだけでなく、未だクラフトビールを経験していない新たな顧客層を引き込むことです。
新しいビールカルチャーの創造に向けて
新しいリブランディングでは、以下のような点が強調されています:
- - コンセプト: 「泉の谷のようにビールカルチャーが湧き上がるブルワリー」を基に、新たなるビールカルチャーの創出を目指します。
- - ロゴ: ブランド名の由来である「泉の谷」をモチーフにしたデザインは、自由で開放的な世界の始まりを感じさせます。
- - パッケージ: 「新しいビールのおいしさや楽しみ方」を表現し、クラフトビールならではの品質の高さが伝わるデザインが施されています。
新商品のラインナップ
リブランディングに合わせて、以下の新商品が登場します:
1.
豊潤ラガー 496: 麦の旨みと上品なホップの香りが特徴のインディアペールラガー。
2.
シルクエール 白: きめ細かな泡と華やかな香りが楽しめるホワイトエール。
3.
JAPANエール 香: 日本産ホップの爽やかな香りが際立つペールエール。
これら新商品の発売を通じて、キリンビールはクラフトビールがより身近に感じられる存在となることを目指します。さらに、国内のブルワリーとの連携や飲食店、量販店での展開、各種イベントの開催を進めることで、クラフトビールの魅力をより多くの人に届けていく所存です。
130年の歴史をもつ企業の挑戦
キリンビールは、130年以上にわたってビールの製造を続けてきました。これまでの伝統を礎に、今回の新しいリブランディングを通じて次の時代のビール文化を創り上げていくことに取り組んでいます。
新たな「SPRING VALLEY BREWERY」の挑戦に期待が高まる今、ぜひ新ラインナップを手に取り、その味わいを体験してみてはいかがでしょうか。