杉山清貴&オメガトライブの追悼ライブ
2023年7月19日、東京の日比谷野外大音楽堂で開催されたライブ「お〜い、ヒロイシ!」は、多くのファンにとって心に響く感動的な瞬間で溢れていました。これは、今年3月に64歳でこの世を去ったドラマーの廣石恵一さんを偲ぶために企画されたもので、既に予定されていた杉山清貴のソロコンサートから、バンドとしての追悼ライブに変更されました。
廣石恵一さんの遺産
廣石さんは、杉山清貴&オメガトライブのオリジナルメンバーとして、バンドの根幹を支える存在でした。彼は前身バンド「きゅうてぃぱんちょす」の時代からドラムを担当し、1985年の解散後もクレイジーケンバンドで活躍しながら、2018年にオメガトライブが再結成された際には再びその姿を見せました。しかし、昨年のツアーでは少しの計画変更があり、今年のライブでは彼の姿が見られないことにファンは驚きと悲しみを覚えました。
開演の瞬間
開演時間になると、満員の観客が見守る中、杉山清貴や他のメンバーがステージに立ちました。最初の曲は「BECAUSE」で、その後にデビューシングル「SUMMER SUSPICION」が演奏されると、会場は一気にオメガトライブの雰囲気に包まれます。杉山はバンドメンバーを紹介する際、廣石さんの名前を特別に呼び、彼がいるかのように会場を和ませました。会場にいるファンは一体感を持って「お〜い、ヒロイシ!」と呼びかけます。
音楽の力
セットリストには、「君のハートはマリンブルー」や「ガラスのPALM TREE」などの名曲が含まれており、さらに「きゅうてぃぱんちょす」時代の楽曲も披露されました。特に印象的なのは、ゲストドラマーたちが参加し、廣石さんを思いながら演奏したことです。杉山は、廣石さんの似顔絵が描かれたドラムセットを見ながら、彼との思い出を語りました。途中で、杉山のソロデビュー曲「さよならのオーシャン」も聴くことができ、彼の成長と音楽に対する情熱を感じる瞬間でした。
アンコールと新たな旅立ち
アンコールでは、代表曲の「ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER」が演奏され、作詞・編曲を手掛けた林哲司さんもゲストとして登場し、会場は一段と盛り上がりました。最後は「海風通信」で締めくくられ、このライブは感動的に幕を閉じました。
追悼全国ツアーの発表
この公演は即完売となり、チケットが手に入らなかったファンの声にも応える形で、追悼全国ツアー「続・お〜い、ヒロイシ!!〜野音ツアー全国行脚編〜」が発表されました。神奈川、福岡、名古屋、大阪、札幌、仙台、広島、新潟、東京の各地で計21公演を予定しており、全国のファンと共に追悼の意を示していく予定です。
追悼ツアー日程
- - 9月12日(金)、13日(土):神奈川 KT Zepp Yokohama
- - 9月19日(金)、20日(土):福岡 Zepp Fukuoka
- - 9月26日(金)、27日(土):名古屋 Zepp Nagoya
- - 10月3日(金)、4日(土):大阪 Zepp Namba
- - 10月10日(金)、11日(土):札幌 Zepp Sappro
- - 10月18日(土)、19日(日):仙台 PIT
- - 10月24日(金)、25日(土):広島 BLUELIVE HIROSHIMA
- - 10月30日(木)、31日(金):新潟 NIIGATA LOTS
- - 11月4日(火):東京 Zepp Diver City
- - 11月9日(日):東京 LINE CUBE SHIBUYA
- - 11月13日(木):大阪 Zepp Namba
- - 11月27日(木)、28日(金):神奈川 KT Zepp Yokohama
この追悼ツアーはファンにとって、廣石さんへの思いを共に分かち合う貴重な機会となるでしょう。彼が残した音楽の影響は、これからも続いていくことを信じています。