蕨菓匠本多屋が新たな一歩を踏み出す
116年前に創業し、山口の文化を支え続けてきた蕨菓匠本多屋が、2026年6月19日(金)に本店を改装した新しい喫茶「懐古庵」をオープンします。この刷新は、ただのリニューアルではなく、長い歴史と伝統を大切にしながら、同時に未来へとつなげる試みなのです。
「過ごす場」としての新たな提案
本多屋は従来の「菓子を買う場所」という枠を越えて、「菓子と過ごす場」として機能することを目指しています。新たに登場する喫茶メニューには、特製のあんトーストやわらび最中、珈琲どら焼きなどがあり、山口の素材を生かしたおすすめの品々が揃います。これらのお菓子は、その場で点てられるお茶や淹れたてのコーヒーとともに、ゆっくりと楽しむことができます。特に、四季の味覚を感じながら少しずつ楽しめる「庭の菓」プレートは、予約優先となっており、訪れるたびに新しい発見があります。
落ち着きのある「客間」のような空間
改装された店内は、くつろぎを提供するために、床の間を設けた“客間”のような佇まいを意識しています。自然体で落ち着きのある空間を作るため、古い素材を大切にしながら改良が施されており、飾り気のないシンプルさが心地よさを生むのです。このような設えは、お客様とのコミュニケーションを深めるための思慮が感じられます。
歴史を感じるディスプレイ
改装では、本多屋の歴史を物語るアイテムとして、外郎を作るために実際に使用されてきた「外郎缶」が壁に施されています。このように、伝統的な職人技術や文化を伝えるための工夫がなされており、訪れる人々にとっての「出逢いの場」としての役割が期待されます。
未来への継承
本多屋はこれからも、山口の豊かな景色やその地域に根付いてきた歴史や文化を尊重し、次の世代に繋げるための取り組みを続けていきます。「懐古庵」で過ごす時間は、単なる甘味を味わう以上に、地域の歴史や文化に触れる貴重な体験となるでしょう。新しい形の蕨菓匠本多屋は、これからの期待を胸に、皆様をお迎えする準備を整えているのです。