渋谷PARCOの新たな風、サウンドウォーク・コレクティヴ
東京の文化発信地、渋谷PARCOが再び注目を集めています。2019年の再オープン以来、様々なアーティストがBGMを担当し、今度は現代音響芸術集団であるサウンドウォーク・コレクティヴが特別に選曲したプレイリストを2025年4月25日から流すこととなりました。音楽はただの背景音ではなく、訪れる人々にとって特別な体験を提供する重要な要素として位置付けられています。
サウンドウォーク・コレクティヴとは?
サウンドウォーク・コレクティヴは、アーティストのステファン・クラスニアンスキーとプロデューサーのシモーヌ・メルリによって率いられるコンテンポラリーな音響芸術の集団です。彼らは、文学や芸術のテーマを探求するためにアーティストやミュージシャンと共同作業を行い、場所や状況に応じた音のプロジェクトを展開しています。このようなプロジェクトは、音楽だけでなく、詩やインスタレーションなど、多様な形態を持つ芸術表現へと広がっています。
特に注目すべきは、世界的な文化アイコンであるパティ・スミスとのコラボレーションです。彼女は1970年代のニューヨーク・アートシーンを代表する存在であり、音楽や文学においても革新者として知られています。サウンドウォーク・コレクティヴとパティ・スミスの共同制作は、アートと音楽の境界を超えた新たな体験を創造しています。
特別なBGMがもたらす体験
新しいプレイリストは、パティ・スミスとの最新のプロジェクト「コレスポンデンス(CORRESPONDENCES)」に関連した特別企画として展開されます。エキシビションが東京現代美術館で2025年4月26日から6月29日まで開催される予定で、東京と京都ではパフォーマンスも計画されています。このコラボレーションを通じて、サウンドウォーク・コレクティヴは、訪れる人々に一味違った音楽体験を提供することを目指しています。
また、サウンドウォーク・コレクティヴは、過去にべネチア・ビエンナーレやメデジン近代美術館での展示・パフォーマンスを行うなど、アート界での活動は多岐にわたります。音楽を詩的な素材として扱い、異なるメディアと結びつけることで、多層的な物語を生み出してきました。2022年にはベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品においても音楽を手掛けています。
限定期間のプレイリスト
この特別なBGMは、2025年4月25日から6月末までの期間限定で流れる予定です。この期間中、渋谷PARCOを訪れることで、唯一無二の空間を体験することができます。サウンドウォーク・コレクティヴによる音楽と共に、ショッピングを楽しむ新しい形の提案として、多くの人々の心に響くことでしょう。
ここでの音楽体験は、通り過ぎるだけのBGMから、訪問者との対話を生み出す特別なものへと進化します。ぜひ、渋谷PARCOでのサウンドウォーク・コレクティヴによる新たな音楽体験をお楽しみください。
サウンドウォーク・コレクティヴとパティ・スミスのインタビュー記事はこちらでご覧いただけます。