ナリス化粧品が女性活躍推進部門で受賞
株式会社ナリス化粧品が2025年の大阪・関西万博におけるEXPO2025 JPO-WIPO AWARDの女性活躍推進部門で受賞しました。この受賞は、日本国経済産業省特許庁(JPO)と世界知的所有権機構(WIPO)の協力により創設されたもので、2023年10月4日に万博会場で開催された授賞式で取締役の成田美穂氏が誇らしく受賞スピーチを行いました。
EXPO2025 JPO-WIPO AWARDの意義
このAwardは、持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けて社会課題の解決を目指すイノベーションを促進するためのものです。選ばれた企業は、未来社会をデザインしていくリーダー企業としてその活動を評価されました。ナリス化粧品の受賞は、特に企業内での女性の活躍を促す取り組みが高く評価された結果です。
受賞理由と取り組みの背景
ナリス化粧品が受賞した理由には、長年にわたる女性の働きやすい環境作りがあります。具体的には、以下の施策が挙げられます。
- - 産休・育休制度の充実はもちろんのこと、2012年から復職支援金の導入や育休期間を在職年数に加算する制度の実施。さらに、育休中の通信教育支援や、子の看護休暇の拡充を行っています。
- - 研究開発部門においては、女性社員比率が54名中34名という高い割合を誇り、6名が管理職という実績を持っています。特に、女性が結婚・出産後も活躍できる環境の提供が功を奏しています。
成田美穂氏は、受賞スピーチの中で、特許出願や学会発表を通じて若手社員の教育や研究サポートに尽力していることを強調しました。このようなリーダーシップが、ナリス化粧品の女性研究員の活躍を後押しし、さらに多くの女性が研究開発分野で成功を収めるための道を切り開いているのです。
文化と制度の改革
ナリス化粧品では、2000年代から徐々に女性社員比率が増加し、2010年代には30%を超えました。制度改革や文化醸成の結果、2018年からは技術系社員と知財担当社員で構成されたチームが特許権利化を目指す「パテントキャンプ」を実施しています。
また、マネージャー職とスペシャリスト職を同格とする新たな人事制度を導入することで、専門職社員の知識と技術を尊重し、研究開発部門での発明が生まれやすい文化を育んでいます。
受賞の歴史と成果
ナリス化粧品はこのような取り組みを通じて、過去10年間で育児休業後の復職率が100%、女性管理職比率は2倍以上に増加しています。特に2023年には「プラチナくるみん」の認定を受け、さらに今年も新たな女性リーダーが誕生しました。
2025年には、多くのママ社員が新たな役職に就くことが期待されており、今後もさらなる進展が期待されます。ナリス化粧品は、創業以来培ってきた「人様のために」という理念のもと、今後も女性の活躍促進に力を入れていくことでしょう。これからのさらなる成長とイノベーションに期待が高まります。