昆虫粉末の養殖飼料
2026-02-06 10:56:48

昆虫粉末活用の新たな養殖飼料開発に向けた共同研究スタート

昆虫粉末活用の新たな養殖飼料開発に向けた共同研究スタート



近年、サステナブルな養殖業が注目を集めています。そこでフィード・ワン株式会社は、大日本印刷株式会社(DNP)及び愛媛大学との共同研究を通じ、昆虫の一種であるミールワームの粉末を使用した養殖魚用飼料の実用化に向けた水槽試験を開始しました。今回の試験は、2026年2月5日より始まり、養殖業界の新たな可能性を探ります。

現在の養殖業界の課題



世界的な人口増加に伴い、食料需要は増える一方です。水産養殖業もその流れに乗って拡大していますが、魚粉を主原料とした飼料の価格高騰とサプライチェーンのリスクが深刻な問題となっています。国内養殖業においては、飼料費が生産コストの約6〜7割を占めるため、安定供給が重要なテーマとなっています。そこで、フィード・ワンは昆虫タンパクを原料とした新しい飼料の可能性を模索しています。

ミールワームの栄養価



ミールワームは高タンパク質で栄養価が高く、飼料や食品原料として注目されています。特に、マダイやブリなどの養殖魚にとって、成長速度や健康状態、嗜好性において有意な結果が期待されています。フィード・ワンはこれまでの水槽試験から、ミールワーム粉末の効果に関するデータを蓄積してきました。

新たな供給体制の構築



現在、フィード・ワンが使用している昆虫タンパクは新東亜交易株式会社からの輸入品ですが、今後の昆虫タンパクの使用拡大には品質の安定供給が不可欠です。DNPは愛媛大学と協力し、新たな国内量産体制の構築に取り組んでおり、フードチェーンの強化を目指しています。

水槽試験の内容と展望



今回の水槽試験では、DNPが開発したミールワーム粉末を用います。愛媛大学に設置されたラボプラントで乾燥された粉末を、フィード・ワンが製造するマダイ用の配合飼料に10%配合しました。500リットルの水槽を8基使用して、魚粉の代替原料としての適性や成長速度、生残率、飼料摂取量、味などを評価します。また、魚体の健康状態やストレス指標についても研究し、科学的な知見を深めていきます。

期待される成果



実施される試験は2026年4月まで継続され、その後も加温試験や機能性評価が行われる予定です。フィード・ワンでは、2028年には年間100トン、2030年度には年間1,200トンのミールワーム粉末の量産体制を目指し、持続可能な水産業の発展に貢献すべく、実用化の検証を続けていきます。

総括



フィード・ワン、DNP、愛媛大学の連携は、サステナブルな養殖業の実現をはじめ、食品業界に新たな風を吹き込む期待が寄せられています。この共同研究が、養殖業界のさらなる発展につながることを願っています。


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