木下グループジャパンオープンでテニスボールが新たにオフィシャル大会球に決定

木下グループジャパンオープン新オフィシャル公式球発表

2025年の木下グループジャパンオープンテニスにおいて、ヨネックス社製のテニスボール「ツアープラチナム」がオフィシャル大会球として採用されることが決まりました。この発表は、2025年5月22日に行われた『木下グループジャパンオープンテニスオフィシャル大会球決定発表会』で発表されました。

当日はトーナメントディレクターの甘露寺重房氏や、元プロテニス選手の辻野隆三氏、そしてヨネックスの代表取締役社長であるアリサヨネヤマが登壇し、テニスボール選定の重要性や大会の魅力について語りました。

話題となった大会とボールの統一

木下グループジャパンオープンは、年間のATPツアーの一環として位置付けられており、今回採用された「ツアープラチナム」は、ATPツアーアジアの主要3大会（ロレックス上海マスターズ、木下グループジャパンオープン、成都オープン）で使用されることになります。この統一されたボールの採用により、選手たちは一貫したプレーが可能になり、パフォーマンスの安定が期待されています。

ATPは、テニスの試合におけるボールの標準化に向けた取り組みを進めており、選手たちの意見を反映する形で、ボールの統一が実現しました。辻野氏は、「ボールの違いは選手にとって負担を生むものであり、これまで多くの選手が統一を望んできました。今回の決定は、それを実現するための大きな一歩です」とコメントしました。

テニスファンが待つ楽しみ

甘露寺氏は、今年の大会の楽しみの一つとして、世界的に注目される選手であるカルロス・アルカラスが日本に初めて来日することを挙げ、「彼のプレーを見ることは、日本のテニスファンにとって特別な体験になるでしょう」と期待を寄せています。また、辻野氏も「テニスを普段観ない方にも楽しんでもらいたい」とし、より多くの人々に大会を魅了したいという想いを語りました。

ツアープラチナムの品質

「ツアープラチナム」は、ITF・JTAの公認球であり、国内外で高い評価を受けているテニスボールです。安定したリバウンド性能が特長で、柔らかな打球感と高いコントロール性を持ち、プレーヤーにとって快適なプレーを提供します。その製造はタイの自社工場で行われており、100項目以上の性能試験をクリアしています。この高品質なボールが大会で使用されることで、選手たちのプレーの質も向上することでしょう。

登壇者プロフィール

甘露寺重房（かんろじしげふさ）
テニスをアメリカで始めた甘露寺氏は、国内外で活躍した後、現在は木下グループジャパンオープンテニス選手権のトーナメントディレクターを務めています。

辻野隆三（つじのりゅうそう）
高校卒業後にプロテニス選手となった辻野氏は、国内トップ選手として輝かしい実績を持ち、現在はジュニア選手の育成に注力しています。