上海国際整形美容外科学会と医師たちの活動
2025年3月、聖心美容クリニックの鎌倉達郎統括院長と大井弘一副院長、丁奕如医師が上海で開催された「上海国際整形美容外科学会」に参加しました。この国際会議は形成・美容外科の分野においてアジア最大級のイベントであり、多くの著名な医師が集う場であるため、参加する医師たちにとって貴重な機会となりました。
聖心美容クリニックの背景
聖心美容クリニック(医療法人社団美翔会)は、東京都港区六本木に本社を構え、日本全国に11院を展開しています。「とことん真面目に、美容医療。」をスローガンに掲げ、高品質な美容医療を提供し続けてきました。1993年に創業し、2023年には30周年を迎え、その間に美容再生医療をいち早く導入するなど、業界のリーディングクリニックとしての地位を確立しています。
上海国際整形美容外科学会の詳細
2025年3月22日から24日までの3日間、上海国際会議センターで開催される本学会では、上海交通大学医学院附属第九人民医院の王文進教授が学会長を務め、ハイレベルなセッションが行われました。本学会への参加を通じて、海外の医療従事者と意見交換することができ、技術の向上と国際的なネットワークづくりが進むことが期待されます。
鎌倉達郎医師の講演内容
鎌倉医師は、脱毛症に対する幹細胞を使用した細胞療法とエクソソームを用いた無細胞療法について発表しました。再生医療に対する関心が高まる中国市場において、治療法に対する規制が緩和されつつあるため、現地の医療関係者から熱い関心が寄せられました。彼の長年の経験と研究が相まって、新たな治療方法の先端を担う姿に、参加者たちも期待を膨らませました。
大井弘一医師のセッション概要
一方、大井医師は目頭切開に関するセッションを担当しました。目頭切開は美容外科の中でも人気の高い施術ですが、一般的な技術においては「寄り目」になってしまうリスクが存在します。そこで彼は新たな技術、内眼角形成術の小さなW形成術を紹介し、目と目の間を自然に保つ方法を提案しました。このセッションでは、多くの医師から質問が寄せられ、参加者それぞれにとって有意義な学びの時間となりました。
丁奕如医師によるPRPとbFGFの発表
丁医師は、PRP(血小板豊富血漿)とbFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)を用いた日本での臨床応用について発表しました。これにより再生医療の技術やリスク管理、成功事例を詳述し、現地の医療チームとの技術交流を図りました。彼の発表は、中国からの医療従事者にも好評を博し、さらなる共同研究への期待が寄せられています。
チーム「ALL JAPAN」について
聖心美容クリニックの医師たちが結成した「ALL JAPAN」は、日本医師を代表するチームであり、高品質な技術力をもとにアジアの美容医療の発展に貢献すべく活動を行っています。現地の医師との技術交流や症例研究を行い、さらには中国整形美容協会とともに、美容医療業界の安全な環境整備を進めています。
聖心美容クリニックは今後も国内外での活動を通じて、美容医療の発展を継続していく意向を示しています。技術の進化とともに、美容医療の可能性が広がる中で、東アジア市場における日本の役割がますます重要になってきています。