地域の力を活かす防災訓練
9月、地域住民と学生が協力して防災について学ぶ第12回協働型災害訓練in杉戸が開催されました。このイベントは『地域のチカラ×学生のチカラ〜防災×ゲーミフィケーション〜』をテーマにしており、様々な取り組みが行われました。特に注目すべきは、特定非営利活動法人フードバンク埼玉が登壇したフードバンクセミナーです。ここでは、永田信雄理事が食糧支援に関する最新情報を提供し、来年の能登半島地震支援についても触れました。これにより、参加者は食糧支援の重要性を再確認することができました。
実際の食糧支援を体験
セミナーの一環として、参加者には非常用備蓄食品の試食体験が提供されました。フードバンク埼玉から借り受けた非常食を実際に口にすることで、多くの人々が非常時にどのように食糧を確保するかを理解しました。この試食体験は、ただ食べることだけでなく、非常時の備蓄がどれほど重要かという認識を広める役割を果たしました。
体験型ワークショップの開催
さらに、全体のプログラムの中では、非常食の仕分けを体験できるワークショップも行われました。この体験は、東日本大震災当時の食糧支援活動について学ぶ貴重な機会となり、参加者たちは実際に非常食セットを分けたり、仕分け作業の重要性を感じました。
地域の連携で防災を強化
このように、地域住民が一体となって行う防災訓練は、ただの学びの場にとどまらず、実践的な経験が得られる貴重な機会となります。フードバンク埼玉は今後も、災害時の活動を視野に入れながら、日々の食糧支援活動を継続していくことを明言しました。地域の皆さんが共に協力することで、災害時の備えが強化されることが期待されます。
開催概要
第12回協働型災害訓練in杉戸は、実際の会場は彩の国いきいきセンターすぎとピアで行われ、オンライン参加も可能でした。日本全国から集まった地域防災に関心のある方々が集まり、非常に盛り上がりを見せました。主催は杉戸町や富岡町、川内村などの地域間共助推進協議会と、一般社団法人協働型災害訓練(CDT)で、様々な協力団体がサポートしていました。
この体験を通じて、地域の強さと学生の情熱が融合し、次世代の防災力を高める重要な一歩となったことは間違いありません。今後もたくさんの人々が関与し、さらなる良い関係を築いていくことが期待されます。