ポール・モーリア生誕100周年を祝う特別なコンサート
7月31日、東京・国際フォーラムにて、ポール・モーリア生誕100周年を記念するコンサート『ポール・モーリア“ラヴ・サウンズ”オーケストラ』が開催されました。この公演は、イージーリスニング音楽界の巨匠として名を馳せるモーリアの偉業を称える特別なイベントです。多くの名曲を残した彼の音楽は、それ自体が日本の音楽文化にも強い影響を与えており、今回は彼の音楽の貴重な再現を果たすものでした。
スペシャルなサウンドを体感
公演は、オリジナル・スコアを使用した世界唯一の公式コンサートということで、熱い期待を受けてスタートしました。指揮は、モーリアを彷彿とさせるエレガントなスタイルで、多方面で活躍する佐々木新平氏が担当。演奏は、日本のトップミュージシャンで構成される「ポール・モーリア“ラヴ・サウンズ”オーケストラ」が行い、その音楽世界を見事に再現しました。
コンサートの内容
コンサートは、開演の13時にポール・モーリアの生涯に焦点を当てた映像から始まりました。その後、1985年の来日コンサートで書き下ろされた楽曲「オープニング」から始まり、続いて「涙のトッカータ」や「愛の信条」が演奏され、早くも会場全体がポール・モーリア色に染まっていきました。
MCを担当した笠井信輔氏が、今回のコンサートの実現に至るまでの熱意や関係者の想いを語ると、会場は感動で包まれました。特にイレーヌ夫人が今年亡くなったことを知らされると、多くの観客が心に思いを寄せました。
次に「そよ風のメヌエット」や「禁じられた遊び」などモーリアの名曲が続き、観客を魅了しました。第一部のフィナーレでは、「ベスト・オブ・メドレー」として「蒼いノクターン」や「薔薇色のメヌエット」が演奏され、盛大な拍手が送られました。
第二部の感動
第二部は、佐々木新平氏の子供時代の写真を紹介する映像と共に「セブン・シーズ」でスタート。この衣装がかつてポール・モーリア本人が着用していたものであるという話には、会場全体が感慨に浸りました。アコーディオン奏者の田ノ岡三郎氏が登場し、「パリとアコーディオン」のメドレーで会場をさらに盛り上げました。
次に演奏されたのは、「エーゲ海の真珠」や「恋はみずいろ」、「オリーブの首飾り」といったお馴染みの楽曲で、観客からは大きな拍手が鳴り響く場面が続きました。客席の盛り上がりと共に、アンコールでは「オリーブの首飾り」が再度演奏され、コンサートは華やかに幕を閉じました。
コンサートの感想
笠井氏が最後に語った言葉通り、このコンサートではポール・モーリアの音楽が改めて色褪せず、多くの人の心に鮮やかに蘇りました。懐かしさだけでなく、若い世代にもその魅力を伝えられたことが意義深いと感じます。
公演は、今後も続き、8月1日には追加公演、さらに大阪公演も予定されています。参加された方は、この特別な音楽体験を心の中に大切に秘めておきたいですね。見逃した方には、公式ホームページをチェックすることをお勧めします。公演のパンフレットも販売されているので、記念に購入するのも良いでしょう。音楽を愛する全ての人に贈りたい、ポール・モーリアの生誕100周年にふさわしい特別なコンサートとなりました。