『アイドルだった君へ』
2025-02-28 11:45:29

新潮文庫から待望のデビュー作『アイドルだった君へ』が登場!

小林早代子のデビュー作がついに文庫化!



2025年2月28日、待望の文庫本『アイドルだった君へ』が新潮社から発売されます。この作品は、「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞した小林早代子さんのデビュー作を含む短編集で、アイドルにまつわる様々な物語が集められています。

短編集の魅力



本書には、受賞作「くたばれ地下アイドル」をはじめ、アイドルをテーマにした短編が収められています。物語は地下アイドルを夢見て奮闘する少年の視点から始まります。女子高生が抱く独占欲や自己顕示欲は、アイドルという存在が生み出す独自の感情にもつながります。小林さんの筆致による、アイドルの輝きとその裏に隠された影の描写は、読者に強く訴えかけるものがあります。

「ノンシャラン」というアイドルユニットの成長と挫折、再ブレイクを描いた「犬は吠えるがアイドルは続く」は、アイドルに対する期待と失望の交錯を手に取るように感じさせてくれます。

登場するキャラクターたち



物語には多彩なキャラクターが登場します。親友の推しに似せようとする女子大生、アイドルである母を持ち苦悩する家族。各登場人物が抱える思いや欲望は、読み進めるほどに共感を呼びます。特に、アイドルが自分にとって何を意味するのか、自問自答を繰り返す「寄る辺なくはない私たちの日常にアイドルがあるということ」など、個々の物語が融合し、読者に深いメッセージを届けます。

今を生きる読者へ



現代は「推し」や「推し活」という言葉が溢れる時代です。この本は、まさにそのニーズに応える作品と言えるでしょう。私たちがアイドルに何を求め、どのように影響されているのか、鋭い視点で描かれており、読者に新たな気づきを与えます。

吉川トリコの解説も必読



著者の小林早代子さんに加え、吉川トリコさんによる解説も収録されています。彼女の言葉は、物語の深層へと誘うきっかけになります。特に、「私たちは一人では埋められない大きな空洞を抱えている」との言葉は、愛に飢えている現代の私たちに対する痛烈なメッセージです。

書籍情報



  • - 【タイトル】アイドルだった君へ
  • - 【著者名】小林早代子
  • - 【発売日】2025年2月28日
  • - 【造本】文庫
  • - 【定価】605円(税込)
  • - 【ISBN】978-4-10-105781-1

この一冊を手に取ることで、アイドルの持つ多様な魅力とともに、愛情や欲望、そして自己探求の旅に出かけてみませんか?新たな視点を得られること請け合いです。ぜひお楽しみに!


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