ティファニーが希少なクンツァイトを手に入れた背景
ティファニーが7,500カラットを超える画期的なクンツァイトの原石を入手したとの発表がありました。1887年に創業者チャールズ・ルイス・ティファニーが手に入れたザ・ティファニー・ダイヤモンドから、ティファニーの宝石ストーリーが始まります。今回のクンツァイトは、その独自性と美しさから、ティファニーのジェムストーンの歴史の新たなマイルストーンとなることは間違いありません。
クンツァイトの魅力と歴史
今回の原石は、アフリカのモザンビークで発見され、サイズ、クラリティ、色彩が非常に優れた希少なジェムストーンです。完璧なナチュラルカラーは、自然の美しさを示し、ティファニーの宝石への探求心と卓越性に対する情熱を体現しています。クンツァイトという名前は、ティファニーの初代チーフ・ジェモロジスト、ジョージ・フレデリック・クンツ博士にちなんで名付けられており、彼の功績は今もなお新たなジュエリーの創造に活かされています。
クンツァイトがティファニーで製作されることは、特に重要なことです。ティファニーでは、クンツァイトを20世紀から数々の「レガシー・ジェムストーン」の一つとして取り入れ、素晴らしいジュエリーを世に送り出してきました。これにより、ブランドは世界中で高い評価を得ています。
60周年を迎えるバード オン ア ロック
本年度は、1965年にデザイナーのジャン・シュランバージェによる『バード オン ア ロック』ブローチの誕生から60周年という特別な年でもあります。このブローチは、オウムからインスピレーションを得たもので、自然の美しさとシュランバージェの独自の発想が融合しています。1995年以降、さまざまなカラーストーンと共に展開されてきましたが、今回のクンツァイトを用いたブローチが、その歴史に新たな一ページを加えます。
ティファニーは、特別なハイジュエリーブローチを10点製作し、それぞれ異なるカットとカラットのクンツァイトを使います。この試みは、ブランドがもたらす優れた顧客体験へのコミットメントを示すもので、顧客はチーフ・ジェモロジストの指導のもと、好みのカスタム形状にカットされたクンツァイトを含むジュエリーを手にするチャンスを得られます。
卓越したクラフトマンシップ
ティファニーのブローチ制作においては、熟練したカット職人がその技術を駆使し、贅沢な美しさを誇る独自のカットを施します。このように特別なプロセスを経て生まれるクリエイションは、ティファニーが長年にわたり培ってきたエレガンスと革新のトラディションを体現しています。
総じて、ティファニーのクンツァイトの導入とそれを記念したカプセルコレクションは、同ブランドの豊かな歴史と卓越した技能を証明するものとなるでしょう。エレガンスにあふれるティファニーの最新作を、是非手にしてみてはいかがでしょうか。