伝統が息づく新生『晶・Akari』の誕生
京都の伝統的な帯屋として知られる『大庄』から新しいプロジェクト『HOUSE of DAISHO』がスタートしました。大庄から生まれた西陣織の帯を使用したドレス『晶・Akari』が、この度展示されることになりました。近年、伝統工芸の新しい形が求められる中、特に注目を集めるプロジェクトと言えます。
HOUSE of DAISHOの背景
『HOUSE of DAISHO』は、300年以上の歴史を持つ西陣織の老舗『大文字屋 庄兵衛』が発起したプロジェクトです。プロデューサーである西村梨沙さんは、大庄の十代目当主である西村泰至氏の娘であり、幼少期から西陣織に親しんできました。彼女はヴィオラ奏者としても活動し、伝統を引き継ぐと同時に新たな表現を模索しています。
ドレス『晶・Akari』について
今回展示される『晶・Akari』は、まさに伝統工芸の真髄を感じさせる作品です。このドレスは、西陣織の華やかさと繊細さを兼ね備えており、現代的なファッションとして生まれ変わっています。制作は、西陣織の技術を受け継ぐ西村泰至氏と、ファッションデザイナーの中村理彩子氏のコラボレーションによって実現しました。
ドレスのテーマは「万華鏡」。西陣織の特長である金糸や絹を巧みに組み合わせ、まるで万華鏡のように光が乱反射する美しさを表現しています。特に、帯幅約32cmを無駄なく使い、丁寧にドレスとして形作られるその姿勢は、伝統技術の新たな可能性を示唆しています。
『晶・Akari』という名前も、プロジェクトメンバーである晶(あかり)さんの名前から着想を得たもので、光の美しさを象徴しています。このドレスは、儚い輝きを放つ一方で、次世代へと繋がる美を提示しています。
展示情報
展示される『晶・Akari』は、コンペティション「TRADITION for TOMORROW: KYOTO CRAFTS and DESIGN COMPETITION 2024-2025」で入選し、多くの人々に西陣織の魅力を広めるための場となります。以下の詳細をお見逃しなく!
- - 展示会名: TRADITION for TOMORROW: KYOTO CRAFTS and DESIGN COMPETITION 2024-2025
- - 期間: 2025年2月13日(木)〜3月23日(日)
休館日: 2月16日、25日、3月10日
- - 開館時間: 10:00〜18:00(最終入館17:30)
2月14日、15日は19:00まで(最終入館18:30)
- - 観覧料: 一般500円(大学生含む)、小中高生400円(和装の方は無料)
- - 場所: 京都伝統産業ミュージアム
京都市左京区岡崎成勝寺町9-1、地下1階
コンペティションの目的とオーディエンス賞
このコンペティションは、日本の伝統工芸を未来に繋げることを目的としており、審査を通じて選ばれた約80点の優秀作品が展示されます。来場者による「オーディエンス賞」も設けられており、ぜひ『晶・Akari』を直接ご覧いただき、ご投票をお願いします。投票は2月13日から2月28日まで受付です。
お問い合わせ
この新しい試みについてのお問い合わせは、以下の連絡先までお願いします。
- - 担当: 西村梨沙・平田晶
- - Email: info@houseofdaisho.com
- - Instagram: @houseofdaisho
この展示はいかにして伝統工芸が現代に融合し、新しい価値を生み出すのかを教えてくれます。ぜひ訪れて、その魅力を体感してください。