ニッスイとAUBAが始める新たな共創プログラム
株式会社ニッスイが、オープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」を運営するeiiconと共に、2025年6月16日に新しい共創プログラム『Nissui Open Innovation 2025』をスタートします。このプログラムは、食の可能性を最大限に引き出し、新しい価値を共創することを目指した取り組みです。ニッスイとAUBAのコラボレーションは今回が初めてとなりますが、食に関する様々な社会課題の解決を目指し、幅広いパートナー企業を募集します。
食の革新を目指すニッスイのビジョン
ニッスイグループは「GOOD FOODS 2030」という長期的なビジョンを掲げ、心と体を豊かにし、幅広い社会課題を解決するためのイノベーションを目指しています。このビジョンに沿って、ニッスイは中期経営計画「GOOD FOODS Recipe2」を設け、事業ポートフォリオを強化しながら新たな市場を開拓していく方針です。
例えば、青魚から抽出したEPA(エイコサペンタエン酸)を医薬品の原料として供給したり、人工種苗で完全養殖した「黒瀬ぶり」を生産するなど、従来の延長線上にはない新たな価値の創造を追求しています。最近では地球環境の変化や多様なライフスタイルに対応する新しい価値提供が必要とされています。
『Nissui Open Innovation 2025』のコンセプト
このプログラムの主な目的は、健康、美容、持続可能性、顧客体験の向上という四つのテーマのもと、外部パートナーとの共創を通じて新しい食の価値を作り上げていくことです。ニッスイはこれまでの経験を活かし、専門性や技術を持つパートナーを広く募り、未来の食を共に創造していくことを目指します。
1. 健康
健康の維持に向けたウェルネスソリューションの開発が求められています。ニッスイはこれまで培った知見を活用し、医療やデジタル領域の専門家と協力して、健康を支える食品の新たな可能性を探求します。
2. 美容
内面からの美しさを引き出す “美容食”の創造も重要なテーマです。ニッスイは水産物由来の高機能素材を活用し、日常生活に取り入れやすい美容に関する新商品やサービスの共創を進めます。
3. 持続可能性
持続可能な食を実現するための循環型フードイノベーションに力を入れます。ニッスイはフードロス削減や水産資源の持続的な利用に取り組むと共に、環境に配慮した革新的な解決策を模索します。
4. 顧客体験の変革
高品質な商品やサービスの提供だけでなく、顧客の体験を向上させる新しい価値を生み出すためのプロセス再構築が求められます。ニッスイは流通や情報連携を強化しながら、作り手の想いを顧客に届けることを目指しています。
プログラムの参加方法
『Nissui Open Innovation 2025』への参加は法人に限られており、2025年6月16日から応募が開始されます。初めての応募締切は2025年6月30日です。応募した企業には、選考前の面談や資料のブラッシュアップの機会が設けられる見込みです。最終的な応募締切は2025年7月31日です。
コラボレーションのメリット
参加企業は、ニッスイの広範なリソースを活用し、実証・開発環境や研究開発のサポートを受けられるだけでなく、ニッスイのグローバルネットワークを通じて世界中の顧客に商品を届けるチャンスを得ることができます。これにより、企業の成長を促進する新しいビジネスモデルを共創することが期待されます。
この新たな共創プログラムにより、食の未来の可能性が大いに広がることを期待しています。