街中過疎対策に挑む!女性職人のスイーツ革命
日本の都市部でも、人口の減少や高齢化が深刻な問題となりつつあります。そんな中、大阪府豊中市の豊南町西エリアに、女性菓子職人が新たなパイ菓子専門店をオープンします。これは、ただのスイーツショップではなく、地域の活性化を目指す特別なプロジェクトです。
開業の背景
この新しいお店のオーナーである金森幸子さんは、株式会社キッチンエヌの支援のもと、2025年12月12日に「SACHIKO-KANAMORIパイ菓子研究所」を開業します。豊中市豊南町西エリアは、人口が減少し、特に高齢者の割合が増加している地域です。2025年には4000人にまで減少すると予測されており、地域のコミュニティは疲弊しています。
金森さんは、かつて高知県で限界集落の支援を行っていた経験から、食が地域コミュニケーションを生む力を持っていると実感していました。彼女のスイーツが、少しでも地域活性化に貢献することを願っています。
地域の課題とスイーツの役割
都会の過疎地域は、特に買物困難や地元商店の減少など、地方と共通する課題を抱えています。便利なコンビニやスーパーがあるとは言え、人々の距離は次第に遠くなり、孤独感が増しています。ここで金森さんが目をつけたのは、スイーツを通じて人々を繋ぐこと。彼女が制作するパイ菓子は、食べるだけでなく、地域の人々に笑顔を届ける役割を持っています。
お店の特徴
「SACHIKO-KANAMORIパイ菓子研究所」では、北海道産のバターを使ったパイ菓子を中心に、色々な味や形を提供します。代表商品のハート型パイは、5~8種のフレーバーが楽しめ、また価格も300円前後に設定。地域住民が手に取りやすい価格帯を意識しています。
金森さんは、特に心を込めた商品作りを行い、地元の旬の素材を取り入れたパイ菓子も考案中です。例えば、京都産の非加熱甘酒を使用した生地は、国産小麦の香りを引き立て、他にはない魅力を生むものとなります。
今後の展望
パイ菓子カフェは、毎週金曜日の営業をスタートし、徐々に営業日を増やしていく予定です。子供たちや若い人たちにも楽しめる動物形のパイも準備中で、この地域に新たなスイーツ好きを集めたいと金森さんは考えています。また、コーヒーや紅茶なども商品に加え、地域密着型のお店へと成長させていくつもりです。
この小さな取り組みが、地域の過疎対策に繋がり、年齢を問わず明るいコミュニティの形成へ寄与できることを信じて、金森さんは今日も意気込んでいます。人々が集い、笑顔あふれる場所を創造するために、彼女の挑戦は始まったばかりです。