肌の悩みを抱える若者に贈る、自己肯定感を高める新たな化粧品ブランドの誕生

肌の悩みを抱える若者に贈る

夏が到来し、プールや海、花火大会など楽しいイベントが盛りだくさんの季節。しかし、この時期は化粧崩れや毛穴の黒ずみ、ニキビといった肌の悩みも気になりがちです。「みんなに笑いたいのに、笑えない」「写真に写りたくない」と感じる若者たちへ、私の経験をお伝えしたいと思います。

子ども時代の私

小学校時代、鏡に映る自分の鼻の黒ずみが気になって仕方ありませんでした。雑誌やテレビで見た「鼻パック」を頼りにしましたが、知識もおこづかいも足りず、毎回の貼り付けはかえって毛穴を開かせてしまいました。「私だけがこんなに悩んでいるの？」という焦りと恥ずかしさで、毎朝がつらいルーティンでした。そこで、「安価で効果的な化粧品を自分で作りたい」と強く願うようになりました。

研究者から企画者へ

薬学部に進学し、化粧品研究者を目指しましたが、現実は厳しかったです。化粧品の研究職に進む人が少なく、博士号を取ったとしても進む道は険しいと感じました。また、家庭を持つという夢もあったため、長い研究者の道を選ぶのは怖くなりました。
そこで、私は視点を変え、商品を生み出す企画者になることを決心しました。マーケティング・広告の学部に転部し、企業で働くことでスキルを磨くことにしました。私を受け入れてくれるのは、三菱自動車という大きな企業でした。

社会人としての壁

社会人生活をスタートすると、興味深い仕事内容に没頭できる日々が続きました。しかし、初めての一人暮らしやコロナ禍での在宅勤務は、心身に影響を与え、ストレスのせいでニキビが急増する事態に。一度行った皮膚科では、長時間の待ち時間の後、わずか5分の診察で効果的なアドバイスは得られず、エステでも正しい情報に出会えず、化粧品の炎症が悪化するという状態でした。

もう待たせたくない

その苦境の中、私は初心を振り返ります。「悩みを抱えているときでも、安心して使える化粧品が欲しい」。この思いが、私を起業に導きました。肌トラブルは自己肯定感を下げ、人のパフォーマンスを奪います。この個人の悩みは実は多くの人が抱える“社会課題”なのです。ここで行動を起こす必要があると感じ、若者のための新しい化粧品ブランドを立ち上げることを決意しました。

新ブランド「calm me」

現在、肌に悩む若者たちに寄り添う新ブランド「calm me」を創設しました。私たちの目的は、正しい情報と安心できる成分を提供し、肌の悩みを解決すること。そして、もっと自分を好きになる未来を届けることです。自分との向き合う時間が、自分を大切にする時間であって欲しいと願っています。子どものころの私が求めていた化粧品を、今苦しむ人々に届けることが、私の使命です。