株式会社LacuSが選定された背景
新潟を拠点とする株式会社LacuS(ラコス)は、成長が期待されるスタートアップ企業として「J-Startup NIIGATA」に選定されました。この選定は、新潟県が支援するイノベーティブな企業への取り組みの一環であり、関東経済産業局や公益財団法人にいがた産業創造機構といった団体が共同で行っています。
LacuSは主にシニア向けのフードテックブランド「Me TIME FOODS」を展開しており、これにより高齢者が「食を楽しむ」ことをサポートする使命を持っています。国内が直面する超高齢化社会の中で、身体機能の低下や食事の摂取に関する課題が増加していることを深く理解し、その解決に取り組む姿勢が評価されました。
LacuSが抱える課題
高齢者や被介護世代が直面する問題として、食生活における選択肢が減少してしまう現実があります。身体機能の変化により、従来の食事を楽しむことが難しくなり、栄養摂取の質が低下するという深刻な問題が浮上しています。LacuSはこの課題に向き合い、滋味溢れる食体験の提供を目指しています。
自社ブランド「Me TIME FOODS」では、嗜好性と機能性を兼ね備えた完全栄養食を通じて、利用者が食事を楽しむ心を取り戻せるよう工夫しています。これはLacuSの独自性であり、成長の可能性を秘めています。新潟から発信する地方発スタートアップとして、地域資源を活用したサービス展開も強みです。無駄のない食品提供と、地域に根差した戦略が評価されています。
今後の進展と新しい取り組み
「J-Startup NIIGATA」の選定に伴い、LacuSは今後の成長を加速させるための新たな取り組みを進めていきます。具体的には、商品のラインナップを拡充し、新たな嗜好性食品と機能設計食品を組み合わせた商品開発を行う予定です。これにより、顧客からのバーニングニーズに対するアプローチを強化し、より多様な選択肢を提供していきます。
さらに、Eコマース(EC)とリアル店舗のチャネル強化にも注力。特にモール型ECプラットフォームや自社ECの導入、地域の介護や医療施設とのクロスセル戦略を構築し、より一層の貢献を目指しています。
外部との連携も今後の大きなテーマです。専門職との協業によって、管理栄養士や医療、介護の皆さんとの関係を強化し、一層の食品開発と展開を進めます。現在のフードテック市場は、医療や福祉業界との協力が鍵となるため、積極的に行動していく方針です。
古津瑛陸代表の思い
代表取締役の古津瑛陸氏は、「私たちは、世界中の高齢者が自らの意志で食べる喜びを選択できるよう、生活の質を向上させることに力を注いでいく」と情熱を語っています。年齢に関係なく、美味しいものを楽しみたいという気持ちは常に息づいていると述べ、今後の取り組みに期待を寄せています。
LacuSは、単なる食品の提供に留まらず、顧客の食体験そのものを考える企業でありたいと考えています。この思いを胸に、彼らは今後も新潟から全国、そして世界へと食の喜びを広げていくことでしょう。
会社概要
- - 会社名: 株式会社LacuS(LacuS, Inc.)
- - 所在地: 新潟県新潟市中央区紫竹山6-3-5
- - 設立: 2022年3月
- - 事業内容: シニア向けフードテックブランド「Me TIME FOODS」の開発・販売
- - 公式サイト: LacuS公式サイト
このように、株式会社LacuSは新潟に根ざした地域発のスタートアップとして、高齢者の食体験を豊かにするための挑戦を続けています。今後の展開が非常に楽しみです。